「保健管理センターって、具合が悪くなったときに行くところだよね?」「健康診断以外で利用したことないな…」
多くの弘大生がそう思っているかもしれません。
でも実は、保健管理センターはあなたの大学生活を多方面からサポートしてくれる、心強い味方なんです。
今回は、保健管理センターをまだ利用したことがないあなたに、その知られざる役割と活用法をお届けするため、学生広報スタッフの小森さん、高野さん、山崎さんが保健管理センターを取材してきました!
学生広報スタッフ3名が取材しました!
今回取材したのはこの3人。学生広報スタッフの小森 香好さん(人文社会科学研究科 修士1年)、高野 志道さん(人文社会科学部4年)、山崎 太智さん(人文社会科学部4年)です。



保健管理センターについて教えてください!

―保健管理センターではどんなサービスを提供していますか?
佐藤所長:“ホケカン”こと保健管理センターは、弘前大学の学生・職員のみなさんが心身ともに充実した生活を送れるようにさまざまな援助やサービスをするところで、特にフィジカルヘルス(身体の健康)とメンタルヘルス(心の健康)についての窓口です。
フィジカルヘルスサービスとしては、健康診断、健康相談、応急処置などを行います。
メンタルヘルスサービスとしては、学生・職員生活を送る上で生じる様々なメンタル上の心配や障害、トラブル、悩みなどの相談、カウンセリングに応じています。
―健康診断の時は入口のあたりで実施するので、奥の方にどんな設備があるのか気になります!
佐藤所長:健診で皆さんが入らないところ…といえば、1階は、スタッフが常駐している部屋、ベッドがある休養室、臨床検査室、印刷室など。トイレもあります。2階はカウンセリングの相談室、談話室、書庫、研究室などです。
体調が悪い時には、クーラーの効いた休養室があるので、今の時期、熱中症ぎみで体調が悪いという学生さんも休養で利用できます。




―健康診断以外での利用者はどのくらいいますか?
佐藤所長:通学中や大学内での怪我、具合が悪くなった時などに、学生さんや教職員の方が利用しています。また、学生健診後のチェック、カウンセリング、健康相談や病院への紹介希望など、1日10人前後の利用が多いかと思います。
―どういう時に保健管理センターを利用すればよいのか、よくわからないのですが…。
佐藤所長:フィジカルヘルスについては、怪我(応急措置など)や看護師さんによる健康相談、具合が悪くなった時の対応や、受診先案内など、健康でいろいろ困った時には利用してください。
もしも構内で具合が悪そうな人を見つけた時は、基本的にはその建物や近くの事務室に駆け込んでください。担当から保健管理センターに連絡を入れる等、対応してくれます。
田名場先生:メンタルヘルスについては、心が少し重くなったり、誰にも話せないことを話すことができる場所と考えてもらえればいいかと思います。ストレスが原因で体調不良になったり、勉強する気になれない、就職活動や卒業論文で困っている、最近ちょっと疲れた、人間関係や家族のことで悩んでいる、恋愛などです。
病院に行こうかどうか判断に迷った時点で、そのこと自体を相談しに来てくれてもいいですし、悩みがない状態でもホケカンに来てくれてもいいんですよ。ちょっと話を聞いて欲しい、迷っていることがある、とか…。
―どんな人が対応してくれますか?
佐藤所長:フィジカルヘルスについては、看護師さんと、医師の所長が対応しています。
メンタルヘルスについては、臨床心理士、公認心理師の資格を持つカウンセラーが相談にあたっています。現在は2名の女性カウンセラーが常駐しています。
また水曜日午前中は、本町の相談室にも出張していますので、そちらでも相談できますよ。

―どんな内容が多いですか?
佐藤所長:通学中や授業中、実験中の怪我や体調不良全般の相談を受けています。今まで地元で通院していたけど、弘前での通院先がわからない、具合が悪いけど、どこの病院を受診すればいいかわからない場合など、病院を紹介しています。怪我の応急措置や応急処置のお薬も準備しています。
高橋先生:メンタル面では、心の苦しさ、悩みのカウンセリングも行っています。何をしゃべっていいのか分からない、自分の今の状況がよく分からない、涙が出てくるけれどもその理由が分からない、お腹は空いているのに食欲がわかない、心と体が結びついているのを実感できない、というような他の人に説明しづらい状況を、一緒に考えていくという感じです。
田名場先生:具体的な「相談」にも応じています。日常生活を今よりも過ごしやすくするための“突破口探し”を一緒にして、カウンセラーから助言や提案をします。自分の性格のこと、日常生活、勉強など学校生活全般、個人的な事柄、人間関係、進路の不安など…。話を聞いてみると、いろいろなことが影響しあっていることが多く、厳密にこういう相談内容が多いということは難しいかもしれません。
―心が疲れてしまっている方に、カウンセラーの方はどんな風に対応しているんですか。
高橋先生:本人のことについて丁寧にお話を伺うことで本人に気付いてもらう、ということをしていきます。例えば、「疲れすぎると倒れてしまう」という方の場合には、「倒れてしまう前にこういう風になることがあるから、そういう感じになった時には、疲れが溜まっているっていうことなのかなぁ」というご自身の変化に気付いてもらうために、丁寧にお話を聞いていくという感じで、その方のペースで進めていきます。決めつけたりすることはしませんし、そばにいるだけでいい場合もありますし、いろいろですね。

―授業を休むときの相談もできますか?
高橋先生:学校へ行けなくなる背景はいろいろあるので、原因について一緒に考えて整理するお手伝いをしています。心身の不調についても、対応や過ごし方を一緒に考えます。
佐藤所長:新型コロナウィルスやインフルエンザに感染した時には、まずは所属の教務・学務に連絡してもらいますが、体調不良で病院を受診した方がいいかなどについて、電話で相談してもらってもいいですし、直接センターの窓口で相談してもらっても大丈夫です。また、メンタル不調などで、なかなか講義や実習などに参加できない時なども、相談してください。
―友達と一緒に行っても大丈夫ですか?
田名場先生:大丈夫です。1人で行くのが心配な場合や体調不良でサポートが必要な時など、友達と一緒に来ても大丈夫です。今までの最高記録は5人(笑)。友達4人が付添ってきてくれた例がありましたよ。

―親御さんと一緒に相談される場合もあるそうですが、どういうケースがありますか?
佐藤所長:学生さんの立場で考えると、高校の時の進路決定の三者面談みたいで、ちょっとイヤな感じかもしれませんね(笑)。
大学の場合は、高校までの三者面談とはちょっと違っていて、学生さんが一人では解決できないような内容について、ご家族の方も一緒に相談されるとか、学生さんの希望で一緒に付き添ってくれるとか、状況に応じてさまざまです。
―大学のことではない個人的な悩みも聞いてもらえますか?
佐藤所長:もちろんです。
保健管理センターには守秘義務がありますので、プライバシーも守られますし、事前になにか不安なことがあったらご遠慮なくお尋ねください。
高橋先生:高校生までは点数や成績で決める部分が多かったと思いますが、大学生になると、自分のアイデンティティを見つけることが必要になる機会が増えてくると思います。ですので、大学の保健管理センターは「病気になったから行く所」というよりは、「自分のことで迷ったら行く所」と位置付けていただければと思います。どんな小さなことでも、「自分のことを知る」ための大切なきっかけになりますので、保健管理センターに来て欲しいと思います。
―長期休業中も利用できますか?
佐藤所長:ご利用いただけます。開館時間をご確認の上、ご利用ください。
―利用するときの流れを教えてください。
佐藤所長:カウンセリングは、原則、予約をお願いしています。予約方法をご紹介します。
カウンセリングの流れについて
申し込み方法は次の2つです。
①電話やメールで予約する ②直接受付で申し込む
申込先:保健管理センターホームページ|カウンセリング案内
▼保健管理センター(文京町地区)の場合
予約の日時に来室し、窓口(玄関入って左手)で、受付を済ます。
周りを気にせず、静かで落ちつけるスペースで、安心してお話できます。
時間はだいたい30分~1時間程度。人によって違います。
継続する場合は、次回のご予約をとることもできます。1~2週間に1回や、希望時に随時など、その方に合わせて対応しています。
▼本町地区の場合
申込先は、医学科学務グループ
(0172-39-5204:jm5204[at]hirosaki-u.ac.jp ※[at]は@に変換してください)
もしくは、保健管理センターからでも受付できます。
本町相談室の場所は、医学部医学科基礎校舎1階で、正面玄関を入って右手に進むと、すぐ左手に見えてくる「相談室」です。
本町地区の皆さんも、本町と文京町どちらの相談室でも相談可能です。
予約について
・フィジカルヘルスの看護師さんの相談は、随時受付しています。
・カウンセリングは、予約優先です。空いている場合は、受けられますが、空いていない場合もあるので、来所する前に、電話で確認いただければ確実です。
費用について
費用はかかりません。体調が悪くて応急処置をしたり、お薬をお渡しすることもありますが、無料です。
身体的不調、メンタル面の不調とも、病院の受診が必要な場合には、所長が診察して紹介状を作成したり、症状に合った病院の紹介をしています。紹介状や証明書も無料で作成しています。
また、通常、外でメンタル相談のカウンセリングを受ける場合は、保険がきかず高額になることも多いので、在学中のチャンスをぜひ活かしていただければと思います。
―休みがちな人とか、調子が良くなさそうな人にはどういう風にホケカンのことを伝えるのがいいのでしょうか。
田名場先生:自分から相手に直接伝えるよりも、その相手にとって、一番効果的に伝えてもらえるような人を探してみるのがいいと思います。人づてに探すことになるので、時間がかかる場合もあります。状況によっては、ゼミの先生や親御さんを介して伝える場合もあります。ホケカン以外にも解決の糸口になる場合もありますので、みなさんの周りにいる信頼できる大人に相談してみることもいいと思います。
―利用する際にハードルの高さを感じている学生もいると思いますので、そういう学生に一言お願いします!
佐藤所長:体調不良や怪我などの時はもちろん、メンタルに関する不安や相談など、気軽に利用してください。
「カウンセリング」と聞くと、行きにくい印象がある方もいるかと思いますが、まずは、トイレだけでも利用しに来てみて下さい!体重・身長計、体組成計(実年齢とのギャップ?!)、血圧計などの機器もあって、健康管理に役立てられますよ。
悩み事は身近な人に話してしまうと、毎日顔を合わせる時に大変だと思うことがあるかもしれません。保健管理センターでは守秘義務があり、話が外に漏れることはありません。ご自分をゆっくりと見つめる時間として大切に考えてもらえるといいかと思います。
自分のことはなかなか分からないことが多いですね。また言葉になってないことも多いです(むしろそのようなことが悩みになっていることが多い)。「何をどう話したらいいかわからない‥」そんなところからスタートするのがカウンセリングだと思っていただければと思います。
保健管理センターホームページに、いろんな案内も載せているので、時間がある時に見てみてください。


取材を通して、「保健管理センターってもっと気軽に使っていいんだ」と素直に思いました。
去年、卒論の追い込みで心が疲れて、学校に来るのもしんどくなっていた友人がいたのですが、そんなときにこそ薦めたい場所だなと感じました。中に入ると、ちょっと「保健室っぽい」雰囲気があり、落ち着くのですが、小中学校の保健室とは違って、良い意味で「子ども扱い」せず、ちゃんと学生のプライバシーを尊重しながら、できることを一緒に考えてくれる信頼感がありました。正直これまで「健康診断のときに行くとこ」くらいにしか理解していなかったんですが…、実は「道端で誰か倒れたらどうしよう」とか「自分が急に具合悪くなったらどうしよう!」みたいな、生活に潜むモヤっとしてた不安を受け止めてくれる場所なんだなと分かって、すごく心強く感じました。

メンタルヘルスのためのカウンセリングを多くの方に利用して欲しいと感じました。
精神の不調を身体の不調と勘違いしている方も多いということ、それに気づかずに自分を追い込んでしまうことを知ることができ、自分のSOSに気づくためにも、保健管理センターのカウンセリングを利用して欲しいと思いました。

思い描いていたより数倍学生に寄り添った場所で、自分自身の相談はもちろん、心配している自分以外の人のことも相談に乗ってもらえるところが意外でした。
なんだか調子悪いなという時や、〇〇さん困ってそうだな、と思ったときなど、みなさん気軽に相談しに行ってみてはいかがでしょうか?
保健管理センターは、体調不良の時だけでなく、心の悩みやちょっとした健康の疑問でも、気軽に相談できる頼れる存在です。佐藤所長もインタビューの中で、「初めて一人暮らしをしたり、学年が変わって自分でいろいろ決めることが増えたり、新しい環境になったタイミングで調子を崩しがちな学生さんも多いので、そういった時にも相談に来て欲しい」とおっしゃっていました。
まだ保健管理センターを利用したことがないあなたも、この機会にぜひ一度、保健管理センターを訪れてみてはいかがでしょうか?あなたの学生生活をより豊かにするヒントが見つかるかもしれません。
保健管理センター

開館時間
平日 8:30~17:00
※夏季休業中などの講義のない期間中も利用できます。
※一斉休業期間、年末年始休業期間は閉館します。
保健管理センターホームページ
カウンセリング予約方法
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