学生たちの活躍をお伝えしている『ひろだいLIFE』。
今回はサークル・部活紹介第13弾!
弘前大学には100以上の部活・サークル・団体があり、それぞれ個性豊かな活動をしています。

今回紹介するのは「陶芸俱楽部」です。
学生広報スタッフ「企画班」のメンバーで、人文社会科学研究科 修士1年の小森 香好(こもり ここの)さんが取材・記事執筆を担当。
陶芸作品を通じて、自分だけの世界を形にする陶芸倶楽部を取材しました!

土の前では誰よりも自由!自分の世界を形に
陶芸倶楽部

陶芸倶楽部
概要・活動内容
陶芸倶楽部
1980年9月22日設立。
部員13名(2025(令和7)年8月現在)。
各自が作りたい陶芸作品を自由に制作しています!
活動頻度
定例の活動日はなく、各部員が自分の都合に合わせて制作しています。
SNS

工藤 有紗さん
工藤 有紗さん(人文社会科学部2年)

みんなに言いたい!ウチの自慢!

陶芸倶楽部の最大の魅力は、自分のペースで自由に作品制作に取り組めるところです。
放課後、自分の都合や気分に合わせて部室に足を運び、思い思いの作品を制作できることが、この部の大きな特色です!

― 工藤さんの入部のきっかけは?

工藤さん
工藤さん

大学受験後、「大学生活を楽しみたいな」と思い、Instagramでサークルや部活を色々見ていたんですが、そこで陶芸倶楽部を見つけて。
元々ものづくりが好きで、授業で言うと図工や美術が好きでしたし、家族で陶芸体験にも行ったことがあったので、「これだ!」って即決でした。
新入生大勧誘会で、真っ先に陶芸俱楽部のブースに行って「入ります!」って言ったんです(笑)。

― 熱意が凄い!陶芸俱楽部では普段どのような活動をしているんですか?

工藤さん:部員がそれぞれ自由に作品制作に取り組んでいます。最近では、県内で活躍されている陶芸家の佐藤さんから直接ご指導いただける機会もあり、より本格的な技術を学べるようになりました!

― なるほど…各自が自由に制作しているんですね!しかも粘土は陶芸家の方から仕入れているとは驚きです。陶芸作品はどのような工程で作られているんですか?

工藤さん:まず大きな粘土を切って練ってから、ろくろで形を整えていきます。それから「素焼き」→「釉薬(ゆうやく)で色付け」→「本焼き」で完成です。

実際にろくろで制作している様子
実際にろくろで制作している様子

作品を電気窯にセットし終えた様子
作品を電気窯にセットし終えた様子

釉薬は「筆で塗る」というよりも、「漬ける」とか、お玉ですくって「かける」ようにして塗ります。
すごく乾くのが早いので、いかに一発で均一に塗れるかがポイントです。しかも焼くと艶が出て色も変わるので、最初に色をつける段階で完成形を想像しながら塗らないといけません。
まさに一発勝負ですね。

釉薬を入れたタッパー
釉薬を入れたタッパー

焼き上がりの色合いイメージをまとめたファイル
焼き上がりの色合いイメージをまとめたファイル。光沢の出方もさまざまで、溝に色が溜まるとまた違った表情が生まれる

― それは集中が必要ですね…。作品は完成するまでどのくらい時間がかかるんですか?

工藤さん:まとめて焼くので、早くて半年、遅いと1年くらいですね。

― 聞けば聞くほどやってみたくなるなあ。ちなみに「体験会」ってあるんですか?

工藤さん:はい!基本的に時期に関係なく、SNSでご連絡いただければいつでも体験可能です。
新入生だけでなく、2〜3年生の方からの問い合わせもありますし、もちろん初心者の方も大歓迎です。丁寧にレクチャーしますよ!

― 準備するものはありますか?

工藤さん:そうですね…。やっぱり土を触るので、汚れてもいい服で来てもらえれば大丈夫です!

部室にはたくさんの作品が並ぶ
部室にはたくさんの作品が並ぶ

ユーモアあふれる作品も数多い
器やお皿だけでなくユーモアあふれる作品も数多い

― サークル活動を通して感じる「楽しい瞬間」や「やりがいを感じる場面」について教えてください!

工藤さん:やっぱり、作品を作っているときです!一人で、無心になって集中しているときが何より幸せですね。
粘土を練りながら「どういう作品にしよう」「誰にあげようかな」と考えたり、形を作りながら試行錯誤したり…。作品を創る工程のどの瞬間にも、自分だけの静かで深い楽しさがあります。

インタビューに答える工藤さん
インタビューに答える工藤さん

― 集中すると時間が溶けてしまう感覚になりますよね。一方で、大変と感じる場面はありますか?

工藤さん:そうですね…。強いて挙げるとすれば、粘土の状態が思わしくないときです。
普段、粘土は発泡スチロールに入れて保存しているんですけれど、乾燥している季節はどうしても固くなってしまって。そうなったときは、一度水に付けて柔らかくしないといけないんです。
そこは少し大変だなって思いますね。

― では、サークル活動を通して「身に付いたな」と思うことはありますか?

工藤さん:大げさに聞こえるかもしれませんが、集中力と向上心です。作品制作中は時間を忘れて没頭することが多く、自分でも驚くほど集中します。
また、陶芸に限らず、作品作りは常に自分との対話であり、理想に近づけるために何度も手を加えるので、向上心が身につくと思います。納得のいく仕上がりになるまで、なかなか手を止められないこともあります。

― 個人での制作のほかに、仲間と活動するからこそ感じられる楽しさはありますか?

工藤さん:各自で作っていると自然と自己流のやり方が身についていくんですけど、みんなで活動すると「その工程はそうやるんだ」「その道具を使えばもっと上手くできるんだ」といった発見があって。
技術の幅が広がるし、そこに大きな意義を感じますね。

― 各自で好きなように没頭しながらも、仲間から刺激を受けて技術の幅が広がるんですね。部員はどんな方が多いのですか?

工藤さん:本当にさまざまな方がいます。学部や学年に偏りはなくて、農学生命科学部、人文社会科学部、理工学部、医学部といった学部生だけでなく、大学院生の方もいます。それぞれの学年に大体2~4人ずつ在籍している感じですね。

― 顧問が塚本先生(教育学部)なので教育学部の方が多いのかなと思ったら、全然偏っていないんですね。本当に「ものづくりが好き」という気持ちで集まっていると。…ちなみに、普段はどんな会話をしているんですか?

工藤さん:陶芸の話はあんまりしないです(笑)。勉強のことや先輩の就職活動のこととか、学部や学年に関係なくいろんなことを話しています。

― 仲がいいんですね(笑)。他の部員の皆さんはどういったきっかけで陶芸倶楽部に入ったんですか?

工藤さん:私と同じく、陶芸をやりたくて体験してそのまま入った方が多いです。あとは、陶芸倶楽部の雰囲気に惹かれて入った方もいますね。

― まもなく弘大祭(弘前大学総合文化祭)がやってきますが、大学の行事ではどんな活動をしているんですか?

工藤さん:新入生大勧誘会のときには作品を展示して、制作の工程や部の雰囲気を新入生に伝えています。
もっとも力を入れているのは弘大祭ですね。それまでに作った作品を100円~300円くらいで販売しています。
ありがたいことに、去年(2024年)は本当に多くの方に来ていただきました!

弘大祭での出店の様子
弘大祭での出店の様子

2024年に弘大祭で出店した際の様子

― 大盛況だったんですね!どんな方が買いに来てくださったんですか?

工藤さん:地域の方や学生の保護者の方が多いです。中には、毎年必ずブースに来て、陶芸倶楽部の作品を1つ買ってコレクションしてくださっている方もいるんですよ!

― 素敵すぎます!地域の方との距離が近いのは、弘前大学ならではの良さですよね。ちなみに、今年は…?

工藤さん:もちろん、今年も出店します!お茶碗や湯呑みはもちろん、動物の形をした小さな置物なども販売する予定です。

― 最後に、陶芸倶楽部の「これから」についてお聞きしたいです。今後の目標を教えてください!

工藤さん:今後の目標は、制作できる作品の幅を広げることです。湯呑みや茶碗だけでなく、お皿や大きな器にも挑戦したいです。また、アクセサリートレーや日常を彩る小物や雑貨も作れるようになりたいですね。さらに、学外のイベントに出店したり、地域の陶芸教室の方々とつながって活動の幅を広げていきたいと思っています。

― いいですね!そのために今、どんなことを頑張っているんですか?

工藤さん:サークル全体で作品の精度を上げるために、粘土を仕入れている陶芸家の佐藤さんのところに伺って、基本から教えていただいています。
以前、粘土の練り方や形の作り方を教わったのですが、いざ真似してみるととても難しくて…。
まずは学んだ知識をサークル全体に共有し、みんなでレベルを底上げしていきたいと思っています。
今年の文化祭に出す作品も、去年よりレベルアップしていると感じています。ぜひ見に来てください!

― 凄い!作品づくりだけでなく、活動の幅ももっと広がっていきそうですね。今後のご活躍を楽しみにしています!

工藤さんから高校生のみなさんへメッセージ

工藤さんから高校生のみなさんへメッセージ

陶芸倶楽部は、自分のペースでゆったりと活動できるサークルなので、学業やアルバイトとも両立しやすいです。
また、忙しい大学生活の中では、自分と向き合う時間をつい後回しにしてしまいがちですが、陶芸を通して静かに自分自身と向き合う時間を持つことができます。
弘前大学に入学された際には、ぜひ入部をご検討ください!

また、少し個人的な話になりますが、私自身、高校時代はただなんとなく毎日を過ごし、ただ早く卒業したいとばかり思っていました。
でも今振り返ると、高校生活はかけがえのない時間だったと強く感じます。だからこそ、今の時間を大切に、しっかり向き合いながら楽しんでほしいです。
もし進路や将来に不安があっても大丈夫です。可能性はいくらでも広がっています。

高校生のみなさん、弘前大学でお待ちしています!

自由に作って、自分と向き合いながら作品を生み出せる陶芸倶楽部。
皆さんも、ものづくりの楽しさを、ぜひ一度味わってみてください。

夏は青々とした葉が楽しめる
秋には色づいた紅葉が楽しめる

部室の窓からは、夏は青々とした葉、秋には色づいた紅葉が楽しめる