学生たちの活躍をお伝えしている『ひろだいLIFE』。
今回はサークル・部活紹介第12弾!
弘前大学には100以上の部活・サークル・団体があり、それぞれ個性豊かな活動をしています。

今回紹介するのは「弘前大学カポエイラサークル」です。
学生広報スタッフ「企画班」のメンバーが、取材・記事執筆を担当。
武術と芸術の魅力をあわせもつ、弘前大学カポエイラサークルを取材しました!

武術でもあり芸術でもあるカポエイラに魅せられて
弘前大学カポエイラサークル

弘前大学カポエイラサークル
概要・活動内容
弘前大学カポエイラサークル
2024年6月設立。
部員8名(2025(令和7)年6月現在)。
ブラジル伝統文化のカポエイラの練習、イベントパフォーマンス、県外への遠征、障がい者施設様との交流
活動頻度
毎週火曜日 19:00~21:00
毎月土曜日 14:00~16:00
SNS

弘前5大学サークルガイド
滝澤さんと宮森さん
滝澤 一惺さん(左:教育学部3年)と
宮森 琴子さん(右:理工学研究科1年)

みんなに言いたい!ウチの自慢!

  • 現在活動中の大学カポエイラサークルとしては全国唯一のサークル!ブラジルのホストタウン、弘前でしか出来ない活動です!
  • スポーツのサークルなのに、体育会系みたいな厳しい雰囲気がないところがこのサークルの魅力だと思っています!誰でも気軽に参加できて、楽しく学べる環境が整っていることが素晴らしいと感じています。サークル長の人望もあり、カポエイラの有識者と交流できることも魅力です。
学生広報スタッフ高野さんが取材

今回取材を担当したのは、前回に引き続き人文社会科学部4年の高野 志道(たかの しどう)さん(写真左)です

― はじめに、「カポエイラ」という名前を初めて聞く方もいらっしゃると思うので、カポエイラについて教えてください。

滝澤さん
滝澤さん

カポエイラはブラジル発祥の伝統文化です。相手を傷付けない、勝敗がない、やっている人(カポエイリスタ)に笑顔が溢れている、という特徴があります。それは自分の思い描く理想にぴったり当てはまる感じがありました。

― ありがとうございます。カポエイラを扱うサークルはここだけみたいですね。

滝澤さん:はい。昔は少しあったんですけど、今はもうやっていなかったり、ブラジル文化全般を扱うサークルになっていたりしました。だから、カポエイラのみを扱う大学サークルとしてはここが唯一の団体です。

― 弘前大学カポエイラサークルを設立したきっかけは何ですか。

滝澤さん:カポエイラをテーマにした漫画を読み、「カポエイラ」という武術、音楽、芸術に心を奪われました。それから秋田県まで行ってカポエイラを学んで、設立しようと思いました。また、弘前はブラジルのホストタウンなのに、弘前にカポエイラ団体がないのがおかしいと思ったのも設立したきっかけです。弘前大学でカポエイラサークルを立ち上げるのは大きな意義を感じています。

― 宮森さんが弘前大学カポエイラサークルに入ったきっかけは?

宮森さん
宮森さん

以前からダンスや格闘技に興味があり、やってみたいと思っていましたが、これまで機会がありませんでした。そんな中、別のところで知り合った滝澤くんが弘前大学でカポエイラサークルを立ち上げるということを聞いて、ダンスと格闘技の2つの要素が共存しているカポエイラはうってつけかも!と思い、興味を持ちました。滝澤くんの行動力を見ていると、情熱がここまで人を動かすんだなとびっくりしています。

― どんな活動をしていますか?

滝澤さん:主にカポエイラの練習をしています。具体的には、格闘技的な様々なキック(足技)、側転や逆立ち、パフォーマンス的なアクロバティック等です。それだけでなく、ダンス的な自己表現や、音楽(民族楽器とポルトガル語の歌)の練習が必要不可欠です。運動が苦手な人でも楽しめるように、鬼ごっこや動物歩き、運動ゲームなどを導入し、カポエイラを楽しむことに重点を置いています。カポエイラにあるポルトガル語の歌を歌うことで、ポルトガル語の勉強にもなりますし、奴隷制度から発祥したカポエイラの歴史、ひいてはブラジル史の勉強にもなります。

カポエイラの練習
カポエイラの練習

カポエイラを練習する滝澤さんと宮森さん。
この日は岩手県からカポエイラの先生も来てくださいました。

 

― お二人はスポーツの経験はありますか?

滝澤さん:高校は帰宅部でした。それ以前はサッカー、剣道をやっていました。大学は古武術研究会に入っていました。

宮森さん:3歳の時から小学生までは水泳をやっていて、中学はバドミントン、高校は英語研究会に入っていました。格闘技は大学で初経験です。

― 遠征をすることもあるそうですが、遠征ではどんなことをしていますか?

滝澤さん:遠征は一泊二日で行います。遠征は経費がかかるため、希望者のみが参加しています。県内にはカポエイラ団体がないので、岩手県と秋田県にあるカポエイラ・ヘジョナウ・ジャパン様の活動に参加させてもらってカポエイラを学んでいます。今年は大阪府に有名なカポエイラの団体があるので、大阪に行きたいです。

― イベントやメディア出演は?

滝澤さん:昨年11月に弘前マルシェでカポエイラ体験会とパフォーマンスを行いました。メディアにはATVの「わっち!!」、FMアップルウェーブの「津軽いじん館」に出演しました。

― 楽器などの道具はどう調達しましたか?

滝澤さん:インターネットでも買えるのですが、今持っているビリンバウという楽器は秋田県、岩手県にいる先生が手作りしたものを譲ってもらいました。また、タンバリンなどは買って調達しました。楽器の練習方法も秋田で学びました。

― 5月の歌など様々な楽譜がありますね。

滝澤さん:そうですね。毎月1曲マスターすることを目標に活動しています。

     練習で使う楽器

滝澤さんたちが普段カポエイラで使っている楽器。ビリンバウは弓のような形をしている。

― 今日(取材日)は障がい者グループホーム「美ら桜」での活動もされていましたが、どのようなきっかけで始まったのですか?

滝澤さん:インスタグラムで「障がいがある方も弘前大学カポエイラサークルに来て欲しい」と発信したところから始まりました。というのも、ブラジルでも障がいを持つ人もカポエイラを楽しんでいたという歴史があって、そういった理由から、私はカポエイラを障害がある人もない人にもやってほしいという思いがありました。また、私が特別支援学校教諭免許状取得を目指して勉強中なので、カポエイラを広めたいと思い、施設訪問を始めました。

― カポエイラがとてもお好きなのが伝わってきます。

滝澤さん:カポエイラは他の格闘技と違って、蹴りを相手に当てず、体重も身長も違う人でも、また男性と女性でも一緒にできます。共生社会やSDGs、インクルーシブ教育などと言われている中で、カポエイラは今の時代のニーズとマッチして、これからの時代を変えていく力を持っていると思います。弘前大学カポエイラサークルの活動を通じてカポエイラの魅力をもっと広めてきたいです!

滝澤さんと宮森さん

滝澤さん、宮森さんから高校生のみなさんへメッセージ

高校生へのメッセージ

カポエイラは格闘技ともスポーツともダンスとも説明出来ないものです!最初は何をやっているか分からないと思います。ですが、だからこそ独特の価値観や経験が手に入ります!
珍しいスポーツを楽しくやってみたい!と考えている方にはオススメのサークルです。一度きりの大学生活、全国唯一の弘前大学カポエイラサークルに入ってみませんか?
また、弘前大学は学問もサークルも多くの種類があります。サークルで他学年、他学部の人と交流できる機会が多く、ここに弘前大学の魅力がつまっていると感じます。やりたいことに迷っている方は、弘前大学について少し調べてみてはいかがでしょうか?興味を惹くような学問やサークルがあるかもしれません!

格闘技やダンス、音楽などいろんな要素を持ちながら、誰もが楽しめるカポエイラ。一言では表現できない魅力が詰まっています。ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?