学生たちの活躍をお伝えしている『ひろだいLIFE』。
今回はサークル・部活紹介第8弾!
弘前大学には100以上の部活・サークル・団体があり、それぞれ個性豊かな活動をしています。

今回紹介するのは「津軽三味線サークル」です。
弘前は津軽三味線の世界大会が開催されるなど、いわば津軽三味線の本場。この地で津軽三味線をこよなく愛するみなさんを学生広報スタッフ「企画班」が取材しました。

入学したら青森らしいことに触れてみたい、と思っている方はぜひ津軽三味線サークルをチェックしてみてください!

伝統がつなぐ、人の絆
津軽三味線サークル

概要・活動内容
弘前大学津軽三味線サークル
2005(平成17)年設立。
部員約50名(2023(令和5)年12月現在)。
津軽三味線の演奏を通じて津軽の伝統を学び、継承、発信する目的で日々活動を行っています。
練習の成果は公演のほか、演奏依頼を受けて各地で発表しています。
活動頻度
・週6回。平日は18時~21時まで、土曜日は9時~17時まで。
・サークル員は参加できる日に参加しています。
SNS・Webサイト
代表 菅原 大嵩さん(中央:人文社会科学部 2年)
副代表 梶 保乃花さん(左:医学部保健学科 2年)
副代表 千葉 琉貴さん(右:農学生命科学部 2年)

みんなに言いたい!ウチの自慢!

菅原さん:2005年に結成された歴史あるサークルで、地域や様々な人との強いつながりを感じています。地元のお店で公演のビラを置いてもらったり、「弘前市民文化祭」で発表したりしています。また、OB・OGの先輩が演奏の指導をしてくれるなど、多くの人に支えられています。これが自慢の一つです!


今回インタビューを担当した学生広報スタッフは
左から小山 秀晃さん、山崎 太智さんのお二人です!

― 弘前大学津軽三味線サークルに入ったきっかけについて教えてください。

菅原さん
菅原さん

僕は秋田県出身で「せっかく青森に来たからには青森らしいことを経験したいな」と思っていた時に出会った津軽三味線の音色に魅了されてはまっちゃいました。
叩きつけるようなパワフルなバチ捌きと繊細で美しい音色が魅力です!

千葉さん
千葉さん

高校の音楽の授業で初めて三味線を弾いたんですけど、そこで楽しいなと思って。
その後、弘前大学に入学して参加した説明会でサークルの方が演奏してくれたんです。そこでまた三味線に興味を持って、サークルに入ることを決めました。

梶さん
梶さん

SNSで先輩たちがずらっと並んで、迫力満点の演奏を披露している動画を見て、そのカッコよさに惹かれました。
興味がある方はぜひ動画をみてください!

― ここで津軽三味線を演奏しているカッコいい動画を紹介しちゃいます!

弘前大学生協 学生委員会【SCHOP】のYoutubeチャンネルはこちら

― 普段の活動を教えてください!

菅原さん:大学会館や講義室を借りて演奏の練習をしています。たまに外部のスタジオを借りることもありますね。年間通して公演などのイベントがあって精力的に活動しています。あと、演奏依頼を受けて県外に行くことも。

― サークルにはどんな人がいますか?

菅原さん:特に北海道出身者が多い印象です。津軽三味線の本場ですが、意外と県内出身者は少ないかも…。実際、私と梶さんは県外出身です。
大所帯のサークルなのでいろんな個性の人がいて、毎日来る人もいれば週1回の人もいて様々ですが、先輩後輩関係なくみんなフレンドリーです。

― 津軽三味線に触ったことがなくても弾けるようになりますか?

千葉さん:入学してから初めて触った人がほとんどで、経験者は学年に1人か2人いるかどうか…それでも、6月のミニコンサートには1年生も参加して合奏できるようになっています。
また、演奏指導の先生はいなくて、演奏技術は先輩から後輩に伝授されています。

梶さん:指導は、楽譜を配って「これ覚えてね」ではなく、先輩から「ここはこうしたらいいよ」「そこ間違ってるよ」と練習中に直接教えてもらえるので、楽しく上達できます!こうした練習を通して、サークル員どうし仲良くなって信頼関係を築けるのかなって思います。
ちなみに、仲のいい先輩から三味線を安く譲ってもらえることがあるので、先輩と仲良くしておくといいことがあるかもしれません(笑)。

菅原さん:技術とともに三味線も受け継がれてるみたいな伝統もありますね。


津軽三味線の練習の様子。
スタートラインはみんな同じなので、気負わずチャレンジ!

― 三味線を通して絆が深まるわけですね。演奏依頼のお話がありましたが、どういうところから依頼が来るんですか。

菅原さん:例えば、大学の事業の1つである「弘前大学浪江町復興支援活動成果報告会・交流会」に呼ばれて福島県に行ったり、「津軽の食と産業まつり」という地元のイベントに呼ばれたり。あとは本学の先生からも学会の懇親会で演奏して欲しいと依頼されることもありますし、本当に様々なところからお声がけいただいてます。
公演時期以外は基本的に年中依頼を受け付けています!

梶さん:演奏依頼がきっかけで、その場で聞いていただいた人から依頼があることも。また、嬉しいことにリピーターの方も多くいらっしゃいます。
そんな風につながりが増えて、新型コロナウイルス感染症の影響も落ち着いたこともあって、以前と比べて依頼がかなり増えてますね。

― 三味線というと民謡のイメージがありますが、どんな曲を演奏してるんでしょうか?

菅原さん:そうですね、津軽じょんがら節や岩手のチャグチャグ馬コなど、各地の民謡を弾くこともあります。他には4年生になるとオリジナル曲を作ってサークルに残す伝統があるんですが、そのサークルオリジナル曲がたくさんありますし、現代曲を津軽三味線バージョンにアレンジしたものを曲目に加えることがあります。

総合文化祭で演奏を披露♪

― 2022年には『バナナマンのせっかくグルメ』という番組でも取り上げられたり、冒頭の学生委員会作成の動画の再生回数が23万回を超えたりと各種メディアで話題になっていますが、出演後の反響はどうですか?

菅原さん:お客さんから「テレビで見たよ」と声をかけられることはありますね。関連性は確実ではありませんが、この春の入部希望者は20名以上いました!

弘前大学津軽三味線サークルがTBS系『バナナマンのせっかくグルメ!!』に出演しました

― それでは活動していて楽しい時・大変な時について教えてください!

菅原さん:なんといっても三味線を弾いている瞬間が一番気持ちいいですね。それにみんなで合奏するときは楽しいですし。

梶さん:私は曲を覚えるのに時間がかかりがちなんですが、1曲通しで演奏できるようになったら「やっとできた!」って達成感を味わえて楽しいなって思いますね。

千葉さん:公演が終わった後、お客さんから応援のメッセージをもらえると達成感を感じられて、すごい楽しいなって思います。

菅原さん:公演は成功を目指してサークルのみんなが一致団結して練習するし、外部のゲストとコラボすることもあるので、成功した時の達成感は何ものにも代えがたいですよね。

菅原さん:大変な時といえば、サークル幹部はすることがたくさんあって大変かも。

千葉さん:公演をまとめる幹部も曲順とか構成を考えたり、全体の指示を出したりとかもするので、それも大変かもしれません。

菅原さん:他には、演奏依頼のように外部の人と接するとき、サークルがどう見られてるか常に気にしながら活動してるので、サークル代表としてプレッシャーを感じます。

梶さん:サークル員が多くて楽しい一方、みんなで合わせて練習したいのになかなか揃わない時があるので、同じ目標に向かって練習してもらうにはどうしたらいいかなとか考えると結構大変です。

菅原さん:組織をまとめるのは大変ってことですね(笑)。

― 最後に今後の目標を教えてください!

菅原さん:津軽三味線を通してこの津軽の文化を継承し、そこからいろんな場所で発信していくことを目的の1つとして活動してるので、今後いろんな形でどんどん続けていきたいなって思っています。
個人的な目標となると「学業との両立」、これに限るかなって(笑)。勉強をしながら三味線も楽しむ、サークル代表として頑張るっていうのを今後の目標としたいです。

千葉さん:やっぱり自分の演奏のスキルを向上させたいっていうのと、まとめるとか全体を仕切るのが苦手なんで、副代表としてリーダーシップみたいな能力も向上させることができたらいいなと思ってます。

梶さん:同じく演奏のスキルを高めたいなって。それと合奏の時、先輩たちに演奏の細かいテクニックとか任せちゃうっていうか、「ここの演奏は先輩ができるからいいかな」とか勝手に思っちゃうので、今度は自分が「この先輩いれば安心だな」って思われるような先輩になりたいですね。そういう技術を伴った先輩になりたいというのが目標です。

菅原さんから高校生のみなさんへメッセージ

津軽三味線サークルはすごくアットホームで先輩もあったかいしサークル員どうしの関係性も演奏を通じて深まっていくのでどんな個性の人でもやっていけるサークルかなと思ってて。
「ちょっと興味がある」とか「三味線触ってみたいな」っていう気軽な気持ちから出発してもらって、僕らのこと知ってもらえたらすごくサークルとして幸せかなって思います!
また演奏するだけじゃなく、いろんな人と関わってサークル活動することは学生としていろんな力を身につけられる機会なんじゃないかなと思ってるんで、いろんな人に裾野を広げて募集しています。ぜひ来てください!

千葉さんから高校生のみなさんへメッセージ

サークルに入って初めて津軽三味線を弾く人がほとんどだし、みんな優しい人ばかりなので、初めてでも安心して楽しめますよ。
津軽三味線に触れることで、ただ聞くだけじゃなくて自分で演奏する楽しさもわかるし、伝統文化に触れるいい機会になると思います。少しでも興味を持ってくれたら、遊びに来てくださいね!

梶さんから高校生のみなさんへメッセージ

本場の津軽三味線を学べるのはすごくいい機会だと思います。大学の4年間何かに打ち込むことは素敵な経験になりますし、それに津軽三味線を選んでくれたら嬉しいなって。
実際に弾いてみることで、初めて聞く音や演奏の楽しさが実感できます。気軽にサークルに参加して、津軽三味線の魅力を体験してみてください。自分でも驚くほどの楽しさや感動が待っていると思います!

最後にみなさんで記念撮影!

弘前大学へ入学を検討している高校生のみなさん、せっかく青森に来るならぜひ津軽三味線に触れてみてください!
お待ちしておりまーす!