学生たちの活躍をお伝えしている『ひろだいLIFE』。
今回はサークル・部活紹介第一弾!弘大には100以上の部活・サークル・団体があり、それぞれ個性豊かな活動をしています。その中でも、大学内だけではなく、地域や県外をフィールドに活動する団体を紹介します。

ボランティアだからこそできる経験がある
弘前大学ボランティアセンター

弘前大学ボランティアセンター 雪かき・除雪ボランティア
先生や市民の方も一緒に行う除雪ボランティア
概要
弘前大学ボランティアセンター(通称:ボラセン)
2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに、弘前大学人文学部雇用政策研究センター内に設立される。岩手県野田村の被災地支援活動を中心に、地域の小・中学生への学習指導やワークショップを含むボランティア講座の開催、冬場は市内の除雪等、様々な活動に取り組んでいる。
活動内容
  • 岩手県野田村を中心とする被災地支援活動
  • 弘前市内の除雪
  • あっぷる~む(小~中学生へ学習指導やイベントの開催) 他
SNS・Webサイト
学生事務局 平井典子さん(左:人文学部4年)と学生事務局 前代表・垣内雅仁さん(右:教育学部4年)
学生事務局 平井典子さん(左:人文学部4年)と学生事務局 前代表・垣内雅仁さん(右:教育学部4年)

みんなに言いたい!ウチの自慢!

垣内さん:授業だけでは学べないことを経験できます!
平井さん:市民の方や他学部生等、色々な方との交流があり、人間としての幅を広げられます!

― ボランティアセンターに入ったきっかけについて教えてください。

垣内さん:東日本大震災がきっかけです。僕は茨城県出身で、茨城県も被災しました。東北に比べたらそこまでの被害はありませんでしたが、1週間くらい電気と水道が止まったという状況でした。
電気が復旧して、テレビで見た東北の映像がすごく衝撃的で…
当時、ちょうど中学から高校にあがる頃で、何かしたくてもできない状況がすごく悔しかったというか、心残りで…
高校の時から弘大のボランティアセンターの存在は気になっていて、携わりたいと思っていました。

平井さん:私も東日本大震災がきっかけです。
出身は新潟県で被害はほとんどなかったんですけど、東北の被害がすごく大きいと分かって。
私も当時中学から高校にあがる頃で、被災地のために何かしたい気持ちはありましたが親に心配をかけることになるし、ボランティアに行ける環境もなくて。

推選入試のために弘前大学について調べていたとき、ボランティア活動をしているのを知りました。
「大学に入ったら高校の時はできなかったことをやろう」と思って、入学した年の4月にボランティアセンターに入って、5月には被災地である岩手県野田村に行くようになっていました。

岩手県野田村でのボランティア活動の様子
岩手県野田村でのボランティア活動の様子
岩手県野田村の子ども達と宿泊学習会を開催
岩手県野田村の子ども達と宿泊学習会を開催

― 活動の原動力はなんですか?

垣内さん:人の役に立つことに喜びを感じ、それが原動力になっています。
「今回も来てくれてありがとう」とか、活動をしていて感謝の言葉をいただくことがすごく多くて。
活動に対する反響が大きいので、自分のしたことが人の役に立っている、とはっきりと実感できるんです。
特に野田村は、これまで先生や先輩、市民の方、学生のみなさんの力で継続してきた「弘前大学ボランティアセンター」としての活動がブランド化されていて、「ボランティアセンターが来てくれたから安心」という雰囲気を感じることができます。

これはボランティアだからこそ実感できることだと思っています。
例えば、有償で活動するとなると、給料のために働いているとも捉えられるかもしれません。でも、無償でやっているからこそ、野田村のみなさんと良い関係性を築けていると思います。それに、こういう見返りを求めないスタンスが僕には合っている気がします。

また、ボランティア活動に出発するまでに、活動の企画・運営・広報活動まで自分たち学生が主体となって準備をします。僕たち学生に任されている部分もあるので、反響やリアクションがあるとより嬉しく感じるのかもしれません。

平井さん:私はたぶん性格的な部分もあって、人がやっているのに自分がやらないことが気持ちが悪いんですよ。
ボランティアセンターに所属してしまったからには、もう目につくものはやりたい、っていう感じです。

冬の除雪作業は、正直、大変だなあと思うこともありますが(苦笑)、
参加するとやっぱり楽しいんですよ。市民の方や全然知らなかった学生と出会えるのが楽しいですね。
一緒に除雪した学生だと、やっぱり学校で会っても話がしやすくて仲良くなりやすいです。

弘前大学の学生や市民が集まり除雪作業
多くの方が集まり除雪作業
弘前市民との交流も生まれる
地域の方との交流も生まれる

― ボランティアセンターに所属して、自分の中に変化はありましたか?

垣内さん:様々な年齢の方との関わり方が身についたことですね。
ボランティアに携わることで社会人の方やご高齢の方、子どもも含め、色々な方とコミュニケーションをとる機会があるので。

平井さん:やっぱりコミュニケーション能力はついたなあ、と思いますね。
大学1年生の頃は考えられなかったんですけど、最近は会ったばかりの子どもとも自然に遊ぶことができますし、
知らない方に対して、物を落とした人がいれば拾って声をかけるとか、おせっかいを焼くことも増えました(笑)

人に話しかけるのも怖くなくなった気がします。就活の面接では「底抜けに明るい」と言われました(笑)

― 高校生へのメッセージをお願いします!

垣内さん:ボランティアだからこそできることがあり、成り立っている活動があります。
参加したから考えられたことがあって、自分の将来に関しても考えるきっかけになりました。ぜひ、ボランティア活動に参加してみてください!

平井さん:もしもボラセンに入るか悩んでいる方がいたら、悩まず、まずはボランティア活動に挑戦してほしいです。
経験値もアップしますし、とにかくおススメです!


ゆる~く、かつ、おもいっきり青森県を楽しむ
学生地域団体Smoothie

Smoothieの「S」ポーズで集合写真
Smoothieの「S」ポーズで集合写真
概要
学生地域団体Smoothie(スムージー)
2016年3月結成。学生目線で青森県の様々なフィールドで地域貢献を目指し活動している弘前大学公認サークル。「楽しく、ゆるく」がモットー。
弘前さくらまつり若者向け紹介マップ「ひろさきさくら散歩」の発行、農家と連携した手作りスムージーづくり、ねぷた絵付け体験イベント主催、冬の田んぼアートでの出店、弘前市内の高校生と一緒に考える大鰐線魅力発信プロジェクト等、ジャンルを問わず幅広く活動している。
活動内容
  • 地域に開けた学祭(農家と連携した手作りスムージー作り・販売、こぎん刺し・金魚ねぷた制作体験等)
  • 地域イベント参加(田舎館村どろリンピック等)
  • 地域あるき(弘前市内のカフェ取材)
  • 地域ならではのものを取材(こぎん刺し、ねぷた絵師、金魚ねぷた) 他
SNS・Webサイト等
お話を伺った、代表 小田桐大空さん(右:人文社会科学部2年)と次期代表 老木有里奈さん(左:人文社会科学部1年)

みんなに言いたい!ウチの自慢!

小田桐さん:サークル員が自慢というか誇りに思います。特に1年生のやる気や積極性。
老木さん:楽しみながら地域を知ることができ、さらに、自分のしたいことが見つけられます。Smoothieに入って、今まで生きてきた中で1番充実した1年になりました!

― 学生地域団体Smoothieに入ったきっかけについて教えてください。

小田桐さん:地域について勉強したいと思っていて、学部も地域について学ぶことができるところに入学したんです。
地域活動をしたいと言いつつも、どうしたらいいのかわからなくて。大学外の団体も見学しましたが、前代表に会って「入りなよ~合ってるよ~!」と誘われたのがきっかけです。

老木さん:大学入学当初はやりたいことが見つかっていなかったんですが、大勧誘会*のブースで話を聞いて、このサークルならやりたいことが見つけられそうだと思って入りました。

*大勧誘会:正式名称は弘前大学新入生大勧誘会(通称:新歓 しんかん)。
新入生へ向けて、サークル・部活・団体等がブースやステージ発表等で各々の活動を紹介するイベント。
毎年4月中旬ころ大学会館2階等の会場で行われる。2018年の新歓の詳細はこちら!

― 活動の原動力はなんですか?

小田桐さん:やっぱり後輩含めサークル員自身が「楽しい」と感じることだと思います。
楽しいから自然と行動に移す。サークル員からは「あれやりたい!これやりたい!」という意見がたくさん出ています。

田舎館町の「どろリンピック」
小田桐さんが楽しかった活動のひとつと話す、田舎館町の「どろリンピック」
りんご農家を訪問しりんごの摘葉・収穫等を行う
りんご農家を訪問しりんごの摘葉・収穫等を行う

― 学生地域団体Smoothieに所属して、自分の中で変化はありましたか?

小田桐さん:”地域=人”との関わりを疎かにしてはいけないと、最近は強く思います。
というのも、初めは”地域”というものがすごいぼんやりしていて、「”地域”ってなんだろう」とずっと考えていたんですね。
「自分は”地域”の何が好きなんだろう」っていうのがはっきりしなくて。

でも、色々な人と色々な活動を続けていくうちに、”人とのふれあい”から地域の良さが見えてきたんです。
「自分は”地域”の何が好きなんだろう」という問いに、「自分は”地域”の”人”が好きなんだな」って気づいたんです。

それを実感する地域活動として、”町会”が自分の中でキーワードになっています。
Smoothieでというより、個人的に活動しているんですが、活動といってもただ町会に行くだけで(笑)。町会の方たちと話をしたり、一緒にご飯を食べたりという感じです。
昨年は町会の夏祭りやねぷたまつり、餅つきといったイベントに誘っていただいたので、Smoothieのメンバーも誘って参加しました。
今年は大学生が町会にいても違和感がなくなってきていて、町会の方から「どんどん来て!」っていう雰囲気になっているのがすごく嬉しいです。

それから、自分は1年生から代表をしているので、
「どうやったらみんなにもっと楽しんでもらえるかな」というのは常に考えるようになりました。
後輩が大好きなので(笑)、もっと人に喜んでもらいたいという気持ちも強くなってきました。

老木さん:小さな活動の積み重ねを続けるうちに、気づいたら弘前・青森が大好きになっていたことです。
弘前の町会に参加したり、下北に行ったり、たくさんの人に会うことによって色々な青森を見ることができました。これからも、さらにたくさんの地域をまわりたいです。

市内の町会の子どもたちと棒パン作りで交流
市内の町会の子どもたちと棒パン作りで交流
青森県下北地方の東通村内を案内してもらっている様子
青森県下北地方の東通村内を案内してもらっている様子

― 高校生へのメッセージをお願いします!

小田桐さん:地域の入り口として、気軽に活動に参加してほしいです。
農業や伝統文化、子どもとの関わり等、幅広いジャンルで活動しているので、どういう人でも楽しんでもらえると思います!活動の中から個人としてやりたい事を見つけていくこともできます。自分たちもまだ迷走している部分もありますが、後輩が好きなので、後輩と一緒に楽しく地域活動をしていきたいです。