弘前大学には5学部8大学院研究科の多種多様な研究室があります。

「研究室探訪」シリーズでは、個性豊かな研究室をご紹介!

どんな先生がいて、どんな研究・教育が行われているのか、
先生と研究室に所属する弘大生に教えてもらいましょう!

第15回は人文社会科学部 刑法研究室です。

人文社会科学部 社会経営課程 経済法律コース 刑法研究室(平野潔教授)

先生から研究室の紹介

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
平野先生

「刑法」と聞くと、ドラマなどの刑事裁判を思い浮かべたり、「この事件は、有罪?それとも、無罪?」というクイズのようなものと考えたりするかもしれません。しかし、犯罪と刑罰を規定する法律である「刑法」は、刑罰という厳しい手段が用意されている分、実際には、非常に緻密に考えられています。ゼミ生たちは、難解な文献と格闘する日々を送っています。その分、文章を正確に読む力、それを分かりやすく伝える力は格段に上がっています。ゼミ生の中には、模擬裁判を自ら企画したり、裁判傍聴や刑務所等の見学に積極的に参加する学生も多くいます。
卒業生の進路は様々です。国家公務員や地方公務員として働いている人もいますし、民間企業で働いている人もいます。法科大学院に進学して、弁護士として活躍している卒業生もいます。

研究室選びのポイント!

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
学部4年
藤田さん

私は、法学の中でも特に刑法に興味があったので刑法研究室を選びました。大学入学前から漠然と法律に興味があったのですが、入学後に平野先生の講義を受けて、刑法って面白いなと思いこの研究室に決めました。
研究室を選ぶ際のポイントは、2年間研究することになるので本当に自分のやりたいことをできる研究室を見つけることだと思います。3年次から研究室を選び配属されるので、1、2年次の講義を通して興味のある分野を見つけて、その後の研究室見学で自分の肌に合う研究室を見つけられると良いと思います。

こんな楽しみもある、研究室生活

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
学部4年
筑前さん

私たちの研究室は、主にテーマを決めて、学説や判例の研究を行っています。刑法の研究は難しいことが多いため、ゼミ生同士で相談することが多く、特別な友好関係が生まれると思っています。また、先輩や後輩とのつながりも多く、わからないことは気軽に聞けるような関係で、自然と仲良くなれたと思います。そして、刑法の専門的なことや学生生活の悩みがあれば、平野先生に相談しています。先生は、楽しい話をしていただいたり、真剣に話を聞いてもらっていたりするので、ゼミ活動が楽しいと感じています。ゼミ活動は、仲間や先生との出会いがあることが研究室の楽しみだと思います。

撮影の思い出

人文社会科学部 社会経営課程 経済法律コースではその名のとおり、法学や経済学を学ぶことができます。ここで学んだ専門知識は公務員試験はもちろん、民間企業でも活かすことができるのが大きな強みです。

今回撮影にお邪魔したのは刑法研究室。
刑法は社会の秩序を保つ重要な法律。どんなことをすれば罪になり、どのような罰が与えられるのかが規定されています。しかし、条文に書かれている言葉には様々な解釈があり、必ずしも「答えは一つ!」というわけではありません。

複雑難解な刑法を通して「論理的に考える力」を養っている研究室のみなさんに出演していただきました!

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室

研究室で普段から学説の検討をしている筑前さんと藤田さんは2人とも4年生。
撮影時期の2023年11月、ちょうど卒業論文に取り組んでいるところだったので、今回の動画では卒論制作の様子も紹介してもらいました。

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室

文字でびっしりと埋め尽くされたパソコン画面を見せてもらいました。
筑前さん「2万字を超える卒論を書いてると、パソコンのキーを打つのが嫌になってきます…」
原稿用紙だと50枚を超える文章量に。まさに努力の結晶です。

高校生の方はキーボード入力に慣れておくと、論文を書くときにストレスを感じずに済むかもしれませんね。

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
2人とも締め切り前に卒論を提出できたそうです

卒論のことで相談するため、平野先生の研究室へ。

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室

悩んでいるポイントに対して、的確なアドバイスをもらうことができました。
長い期間をかけて仕上げる卒論制作、リフレッシュが一番大事かも!

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
平野先生の後ろにあるねぷた絵は教え子が描いた作品とのこと

またまた場面は変わって、今度は「4年生意見交換会」にお邪魔しました。
卒論で行き詰まった時は、先生だけでなく、研究室の仲間もアドバイスをくれます。

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室

動画後半では平野先生とフリートーク。
平野先生は小さい頃からある部活に打ち込んできたのですが、厳しすぎて悪夢を見るほどだったそう…一体何が?
詳しくは動画をご覧ください!

弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室
弘前大学研究室探訪_人文社会科学部 平野研究室

ここで撮影終了です。お疲れさまでした!

刑法研究室の雰囲気は伝わりましたか?
専門用語があって難しそうな刑法の研究。でも平野先生のサポートと、切磋琢磨し合う仲間がいるこの環境なら、全力で研究に打ち込めるはず。そこで得た経験は社会に出てから大きな力となることでしょう。

今回は、大学生が必ず通る道「卒業論文」の制作過程についてもご紹介しました。
「卒論は自分で考えるだけでなく、先生やゼミ仲間と作り上げるもの」という藤田さんの言葉が本質ではないでしょうか?
決して簡単な道のりではありませんが、1人ではありません。真剣に向き合えば必ず乗り越えられるはずです!

刑法に興味がある方、ぜひ平野先生の研究室へ来てくださいね!

刑法研究室(平野潔教授)をもっと詳しく知りたい人へ

■弘前大学人文社会科学部 オンラインキャンパス
 https://human.hirosaki-u.ac.jp/faculty/online-campus

■弘前大学人文社会科学部 卒業研究
 https://human.hirosaki-u.ac.jp/faculty/general-research

■弘前大学研究者総覧ページ
 https://hue2.jm.hirosaki-u.ac.jp/html/82_ja.html