学生たちの活躍をお伝えしている『ひろだいLIFE』。
今回はサークル・部活紹介!弘前大学には100以上の部活・サークル・団体があり、それぞれ個性豊かな活動をしています。

令和2年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、大会やイベントが中止となり、例年どおりの活動ができない状況がありました。今回は、そんなコロナ禍にあって、感染対策・工夫をしながら活動を続けた4つのサークル・部活を紹介します!

コロナ禍での課外活動

弘前大学では令和2(2020)年3月末から課外活動におけるすべての活動を中止・延期にする対応をしました。5月下旬からオンラインでの新入生勧誘活動をスタート。「課外活動団体活動申請書」を大学に提出し、感染症対策が十分であると認められた場合に活動が許可されるという手続きのもと、活動を再開しました。

9月には各団体の人数に応じて1~8万円の感染防止費を大学から給付。
給付金は消毒液やマスク、マウスピースクリーナーなどの購入に役立てられました。

弘前大学コロナ禍の課外活動

このような状況下で、弘大生はどう活動していたのでしょうか?

医学部卓球部・弘前大学弓道部・弘前大学吹奏楽団・弘大ラジオサークルのみなさんに聞いてみました!

医学部卓球部

活動内容※平常時
週3回(月曜が経験者、水曜が初心者、金曜が全体練習の日)
本町地区体育館で活動
日曜日、祝日を除く9時~20時いつでも自主練可能
例年弘前市のナイター大会や全国の医療系学生の大会等に出場


主将 医学部医学科3年岩織瑛典さん
SNS・Webサイト
医学部卓球部集合写真
集合写真

― 例年と違い、苦労することはありましたか?

普段の活動場所である本町地区体育館(弘前大学)がコロナの影響で使用制限がかかり、練習場所の確保に苦労しました。例年は週3回の活動に加えて、自由に使える本町地区体育館で自主練をしていたため、例年と比べると活動時間はかなり短くなりましたが、弘前市民体育館を週1で借りて練習していました。
今年度は大会、毎年行っていた行事・イベントがすべて中止になりました。

― 工夫した点や、活動の制限がある中で、改めて気づいたことなどはありましたか?

三密を防ぐなどの部活動におけるガイドラインには必ず従っています。練習では、限られた時間で有意義な練習になるようメニューや時間配分の見直しを行いました。普段、本町地区体育館の一階を卓球部が独占する形で、時間を気にせず使わせてもらっていたので、使えなくなったことで改めてそのような環境のありがたみを感じました。
個人的には、家で過ごす時間が増えて体がなまっていたので、散歩や素振りをしたり、筋トレも始めてみました。
今後は、本町地区体育館が使用できるようになったので、活動時間を少し増やしていけそうです。次の大会の開催は未定ですが、練習に励み、コロナ以前に劣らない成績を残していきたいです。

弘前大学コロナ禍の課外活動
本町地区体育館での自主練の様子

― 高校生のみなさんにメッセージをお願いします!

写真の説明
主将 岩織さん

大学では知識だけでなく、新たな視点や考え方など得られるものはたくさんあると思います。まだまだ先の見えない状況ではありますが、自分なりの目標を立ててそれに向かって頑張ってください!(ぜひ医学部に入学された際には医学部卓球部一同お待ちしていますので遊びにきてください!)

弘前大学弓道部

活動内容※平常時
週5回
文京町キャンパス弓道場で活動


主将 理工学部2年佐々木駿さん
SNS・Webサイト
弘前大学コロナ禍の課外活動
集合写真

― 例年と違い、苦労することはありましたか?

昨年は予定されていた大会はすべて中止となり、部員全員の士気が下がる中、例年以上の結果を出すために手段を講じてきました。
例年に比べて練習時間が圧倒的に減り、新入部員の入部が遅かったため、技術レベルの向上は例年に比べて非常に難しく、また、現役部員も筋力や体力の低下のため、けがの恐れが例年に比べて大きく、とてもセンシティブな状況でした。けが防止として、活動自粛明けに全ての部員で基礎練習からやり直すという対策を行い、時間が少ない中でも活動時間が許す限り練習を行いました。

― 工夫した点や、活動の制限がある中で、改めて気づいたことなどはありましたか?

活動時間に制限がある中、練習人数や内容を工夫し、ガイドラインに沿いつつ密度の濃い練習をするよう心がけています。
弓道は練習中に一定距離を保ちながらできる競技ですので、感染症対策下でも活動内容を大幅に変更することなく練習に臨めています。
現在、試合はすべてオンラインで行っています。大学内の弓道場で、試合の様子をビデオで撮影しつつ、相手の記録とこちらの記録を照らし合わせながら行いました。相手の姿を見ることができないので、普段とは違う緊張感に困惑しつつも試合をやり遂げることができました。

今できる練習でさらに良い方法を模索しつつ、コロナが収まり次第、素早く以前の活動に戻れるように、準備は怠らずに活動していきたいです。

弘前大学コロナ禍の課外活動
弓道場での練習の様子

― 高校生のみなさんにメッセージをお願いします!

写真の説明
主将 佐々木さん

弘前大学弓道部は、制限下ではありますが目標に向けて一生懸命活動をしています。弓道が好きな人、気になっている人、大学で何か新しいことに挑戦しようとしている人、ぜひ僕らと一緒に弘前大学で弓を引きませんか。初心者ももちろん大歓迎です。みなさんが入部してくれるのを部員一同心待ちにしています。

弘前大学吹奏楽団

活動内容※平常時
基本は週3回(月水金)に合奏、火・木曜日等に個人練習
主に大学会館大集会室で活動
例年は、コンクールへの参加や地域のイベントでの演奏活動、年に1度の定期演奏会等の活動を実施


団長 人文社会科学部2年 高山史帆
SNS・Webサイト
弘前大学コロナ禍の課外活動
全日本吹奏楽コンクール青森県大会(2019)での集合写真

― 例年と違い、苦労することはありましたか?

例年の活動と比較すると、ほとんど演奏活動ができない状況でした。夏から秋にかけて、例年では吹奏楽コンクールへの参加と地域の演奏活動への参加を並行して行っていましたが、いずれも中止になりました。
今年度はすべての活動が実質的に初めての試みのようなものとなり、手探りで進めていくというかなり苦しい状況がありました。その中でも、12月、3月には団内イベントを開催することができ、それは今後の活動においてもプラスになるものだと考えています。

― 工夫した点や、活動の制限がある中で、改めて気づいたことなどはありましたか?

現在は、制限人数内で30分おきに5-10分の換気を実施し、演奏中以外はマスクの着用を徹底するなど感染防止対策のガイドラインを遵守しながら活動しています。団では活動時の消毒や検温の呼びかけ・実施に加えて楽器使用者の固定も行っています。活動の性質上、感染のリスクが高まってしまう可能性のある場面があるため、団独自の対策としての楽器庫への消毒液の設置、全ての活動において使用部屋の利用者とその入退室時間を記録するなども実施しています。
手探りでいろいろ悩んだ期間を経て、最近になってようやく吹奏楽団としての演奏活動を形にすることができるようになりました。3月の上旬には、団内イベントを実施し、新たな試みとしてサークルメンバー向けにMicrosoft Teamsを用いた配信を行いました。活動自粛や帰省等の理由で会場への参加ができなくてもリアルタイムで観覧できる仕組みはとても好評でした。このような方法はコロナ禍ならではであり、イベントの開催方法を再検討する契機となりました。

イベントの開催にあたって、私たちが大切にしていたことは演奏者と聴衆をつなぐことです。
さまざまな制約のなかでも演奏を行う上でこの関係を蔑ろにしたくないという強い思いから、「音楽は心」という理念に基づいたイベント開催への話し合いを重ねました。
思うように活動ができない日々ですが、それに伴った活動の本質的な部分についての議論や新しい演奏会の形の採用といった大きな変化がこれからの団の発展をよりよいものにしていくと信じています。

また中止となった定期演奏会やミュージックレボリューションの活動においては、開催を支援してくださっていた地域のみなさま、学校関係者の方々、OGOBの先輩方等との結びつきを再認識するきっかけとなりました。さまざまな方に支えられて活動を続けてきた結果、今日の弘前大学吹奏楽団があるといえます。これまで先輩方が築き上げてきたつながりを今後も継続していくことができるよう、私たちも精一杯努めてまいりたいと思います。

コロナ禍においても、できる限り活動を続けつつ、オンラインでの配信などを駆使し、団員だけでなく応援してくださる皆様に楽しんでいただけるような活動を考えていきます。

弘前大学コロナ禍の課外活動
令和2年12月13日に行われた団内イベントの様子

― 高校生のみなさんにメッセージをお願いします!

写真の説明
団長 高山さん

みなさんこんにちは!弘前大学吹奏楽団です!私たちは総勢100名を超える大所帯で日々活動しております。
経験者はもちろん、初心者でも大丈夫です!
新1年生の皆さんは新生活にワクワクする一方、不安も多々あると思います。吹奏楽団には様々な学部、学科から団員が集まっています。交友の輪が広がるのはもちろんのこと、頼れる先輩も沢山います!是非私たちと一緒に音楽を通して、充実した大学生活を送ってみませんか?
ご相談等ありましたら、お気軽にSNS等でご連絡ください!
あなたの入団を団員一同、心よりお待ちしています!

弘大ラジオサークル

活動内容※平常時
「土曜の夜は弘大ラジオ」の企画作り・出演。毎週水曜日に定例会議で企画を精査・吟味。それぞれのコーナーの企画会議。


代表 教育学部2年 岩船真帆
SNS・Webサイト
弘大ラジオサークル
例年7月は浴衣で放送する。

例年7月でデビューする新入部員が多く、みんな張り切る。

― 例年と違い、苦労することはありましたか?

サークル員たちは話の上手さ下手さは関係なく、みんなおしゃべりすることが大好きです。ですので、大学で会うとずっとくだらない話で盛り上がりことが多く、その中からラジオのネタが生まれることもありました。何よりプライベートでの仲の良さがスタジオの空気感に繋がるため、日常のおしゃべりは私たちの活動の中で大切な一部でした。しかし、コロナ禍の影響で、そもそも大学に行くことが少なくなったため、サークル員同士で会うことが減り、顔を見て話すことが減りました。
また、苦労したことは「土曜の夜は弘大ラジオ」通常放送の死守です。私たちのサークルでは第3土曜の夜7時からFM アップルウェーブで「土曜の夜は弘大ラジオ」という番組を作って生放送をしています。しかし、2020年の4月放送や5月放送、10月放送では、活動制限のため放送そのものが危うくなりました。そのたびに何度もサークル員で話し合ってなんとしてでも放送だけはやろうという方向で頑張ってきました。4月、5月は録音放送、10月は各自自宅で通話をつないでなんとか生放送を行いました。リスナーからあたたかいメッセージをいただいた時は涙が出るほど嬉しくて、コロナ禍に負けず頑張ってよかったと思いました。

― 工夫した点や、活動の制限がある中で、改めて気づいたことなどはありましたか?

現状の活動における気付きとしては、対面して話すことの大切さです。リモートでの生放送を通して、通話だけでは伝わらないニュアンスや表情、会話のラグを煩わしく感じることが多かったり相槌の挟み方や意見を言うタイミングなど必要以上に気を遣うことが多かったりして、なかなかパーソナリティ同士の息が合わずとても苦労しました。翌月対面での活動を再開した時に、改めて顔を見て話せることの大切さを実感しました。
どんな形になったとしても、今後も「土曜の夜は弘大ラジオ」の放送は続けていきたいと思っています。私たちの番組はコミュニティFMなので、全国どこでもアプリで聞くことができますし、番組では毎月メッセージテーマを設けお便りも募集しています。弘大ラジオが他の弘大生や弘前市民の方々、そして弘前を離れた同窓生の方々の架け橋になるひとつの手段になることを祈って、放送だけは継続して行っていきたいです。

スタジオ入りしている人のみマスクを外して放送(赤矢印がアクリル板)。
奥のスタッフはマスクをし、密にならないよう気をつけている

― 高校生のみなさんにメッセージをお願いします!

代表 岩船さん
代表 岩船さん

放送未経験者もラジオをあまり聞かない人も、もちろん放送経験者もラジオ大好きな人も大歓迎です。

新しいことに挑戦してみたい人、おしゃべりが好きな人はぜひ遊びに来てください!私たちと一緒に楽しく番組を盛り上げていきましょう!

弘前大学同窓会からのお知らせ

令和3年3月31日発行の弘前大学同窓会報第22号では、令和2年度を振り返り、弘前大学が実施したコロナ禍における施策や、こちらの記事で紹介した弘大生の課外活動の様子などを紹介しています。ぜひそちらもあわせてご覧ください!

弘前大学同窓会とは?
弘前大学同窓会は弘前大学創立50周年を契機に平成11年6月に設立されました。
全学同窓会は「人文社会科学部同窓会」「教育学部同窓会」「医学部鵬桜会」「医学部保健学科さくら会」「理工学部同樹会」「農学生命科学部同窓会」で組織され、弘前大学の教育・研究活動の支援を行っています。
【参考】弘前大学同窓会(弘前大学公式ホームページ) https://www.hirosaki-u.ac.jp/information/alumni.html