学ぶ街は、暮らす街でもある。
今回は、弘前の魅力を知るうえで欠かせない「さくら」に注目して弘前の街をご紹介します。
幻想的な夜の弘前公園
弘前に桜前線がやってくるのは4月中下旬~5月上旬。
なかでも弘前公園の桜は日本三大桜名所の一つとして数えられ、桜の季節には「弘前さくらまつり」が開催され毎年多くの人で賑わいます。
弘前公園と桜の歴史は江戸時代に遡ります。1715(正徳5)年、弘前藩士が京都の嵐山から25本のカスミザクラなどを持ち帰り、城内に植えたのが始まりと伝えられています。
その後も先人たちにより桜の木が植栽され、現在では52品種約2600本の桜が弘前公園内に植えられています。
特におすすめは、園内が幻想的な雰囲気につつまれる、夜の弘前公園です。ライトアップされた桜が夜空に浮かび上がる姿、水面に揺れるお濠の桜は圧巻です。
弘前大学とさくら
弘前市の市の花にも選定され、弘前を代表する花である「さくら」。
弘前大学のロゴマークにも、桜のモチーフが使われています。
弘前大学5学部の桜の花が集結し、未来に向けひとつ大きな花を開花させるというイメージを表現しています。
桜(※ソメイヨシノ)の花がピンク色に色づく仕組みを解明する研究
「りんご/さくら和紙研究会」の活動
「第36回弘前城ミス桜」グランプリ
弘前大学から自転車で行けるさくらの名所
桜の名所、弘前公園は弘前大学本町キャンパスからは徒歩約8分、文京町キャンパスからも徒歩約30分、自転車では約15分の距離にあります。桜が満開の季節には外濠のまわりを歩くだけでもお花見気分を楽しむことができるスポットです。
弘前公園のほかにも、弘前大学周辺で桜を楽しめるスポットをご紹介します。
そのひとつが最勝院五重塔。文京町キャンパスと本町キャンパスの間にあり、境内には重要文化財に指定されているものとして日本最北の五重塔があります。桜の季節には五重塔とシダレザクラのコラボレーションが美しいスポットです。
曹洞宗の寺院が33軒集まった寺町、禅林街もおすすめ。なかでも弘前の代表的寺院のひとつである長勝寺の隣にある禅林広場は高台にあり弘前市街を一望することができる場所で、ここにも桜の木が植えられています。
弘前大学が誇る、文京町キャンパスのさくら
弘前大学のキャンパスにも桜の木が数多く植えられ、桜の季節には満開の桜でキャンパス内を彩ってくれます。文京町キャンパス内の桜のスポットをご紹介します。
まずは旧制弘前高等学校外国人教師館。現在は弘大カフェ 成田専蔵珈琲店として一般開放もしている施設。弘大カフェの周りにも桜の木々があり、春は桜を見ながら一息つくにもぴったり。
続いて総合教育棟の桜。
正門の前の富田大通りに面して桜の木が植えられ、ガラス張りの休憩スペースで目の前に咲く桜の花を見ながら勉強も。
人文社会科学部の中庭にも桜の木があり、自転車置き場からもよく見えます。
理工学部・農学生命科学部側のグラウンド脇の自転車置き場沿いにも桜の木があり、桜吹雪によって花びらが自転車のカゴに入っていた…なんて光景もしばしば。
そのほかにも、キャンパス内にはソメイヨシノだけではなく、シダレザクラや八重桜などさまざまな桜の木が植えられているので、鑑賞がてら巡ってみるのもいいかもしれません。
弘前大学文京町キャンパス桜マップ
2020 弘前大学文京町キャンパスの桜
2020年弘前大学のフォトギャラリーもご覧ください。
弘前大学周辺の桜ロケーション
これまで紹介してきたスポットは、弘前大学からも半径約3キロ以内のエリアにあり、気軽に散策できる場所です。そのほかにも弘前市内には桜の名所が数多く存在しています。
「学ぶ街は、暮らす街でもある。」
少しでも弘前の春をイメージいただけましたか?
例年、さくらまつりの時期には多くの人で賑わう弘前市。令和2年~令和3年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止や規模縮小を余儀なくされ、学生のみなさんも十分に弘前の桜をお楽しみいただけなかったかと思います。
来年こそ学生のみなさんと弘前の桜を目一杯楽しめることを願っています。
そして、満開の桜が咲き誇る弘前大学キャンパスで、新入生の皆様とお会いできることを楽しみにしています。