弘前大学で取り組まれている研究の中から、特にイノベーティブ(革新的)な研究をご紹介する「最先端研究紹介シリーズ」。
第20回目のテーマは「地域医療」です。
高齢化社会の医療を救う、術後せん妄のAI予測
医学部附属病院 集中治療部
木下 裕貴(きのした ひろたか)助教
全身麻酔を伴う手術をきっかけに、患者さんが一時的な興奮状態になったり記憶障害などにさいなまれる「術後せん妄」。患者さんの年齢や病歴、手術中に受ける刺激など、さまざまな要因が絡み合って発症すると言われています。木下裕貴先生は、人工知能活用による術後せん妄の予測や介入の研究を行っており、これによって手術の前段階でせん妄リスクが高い患者さんを把握できるようになりました。医療とデータサイエンスを組み合わせた発症予測システムにより、患者さんの術後の健康はもちろん、高齢化社会における医療体制の安定化や医療格差の是正までも展望しています。
今回は術後せん妄の予測、その最先端をご紹介します。
ぜひご覧ください!
■これまでの「最先端研究紹介シリーズ」はこちらから