弘前大学には5学部8大学院研究科の多種多様な研究室があります。

「研究室探訪」シリーズでは、個性豊かな研究室をご紹介!

どんな先生がいて、どんな研究・教育が行われているのか、
先生と研究室に所属する弘大生に教えてもらいましょう!

第23回は農学生命科学部 植物遺伝育種学研究室です。

農学生命科学部 植物遺伝育種学研究室(田中 克典 准教授)

先生から研究室の紹介

田中先生
田中先生

品種を作り出すためには着目している形質を何度か選ぶ必要があります。選ぶためには、対象となる植物を栽培する場所や、栽培から評価までの時間と労力を要します。それらを削減することを通じて品種の育成を支援しようと研究しています。具体的には支援ツールとなるDNAマーカー*を開発するために、着目形質の評価やDNA分析によってその形質に関わる遺伝子を特定しようとしています。

研究室においての分析やパソコンを利用した解析だけでなく、畑でのメロン栽培や水田でのイネ栽培も行っています。また多数の品種を扱っていますので、研究を通じて幅広い知識を習得して経験を積むことができるところが自慢です。興味がありましたら是非研究室にお立ち寄りください。

*DNAマーカー:遺伝子をDNAレベルで分析する際に目印となる指標。

研究室選びのポイント!

福岡さん
学部3年
福岡さん

私が研究室を選んだきっかけは、2年生後期に履修していた「食品資源学概論」で、先輩方の発表を聞いて興味を持ったことです。研究内容が難しそうだというイメージもあり、不安があったので、実際に研究室を訪問し、いろいろとお話を伺いました。研究が難しそうで不安なことや、遺伝子とDNAの違いなど一部の生物基礎の知識に不安があるという悩みを相談したところ、先生がとても親身に説明してくださいました。

今でも分からないところはありますが、学生のペースに合わせて丁寧に教えてくださるので、少しずつ理解が深まっていると感じています。自分のやりたい研究を行っている研究室を選ぶのも大切ですが、相談しやすい先生や先輩がいるかといった“人”で選ぶことも、研究室選びの大きなポイントだと思います。

こんな楽しみもある、研究室生活

丸さん
学部4年
丸さん

DNAの抽出やPCR*など、教科書に書かれている内容の体験を通じて、研究の面白さを実感することができる研究室です。思うように結果が出ないこともありますが、試行錯誤を重ねながらできることが増えていくため、自信につながります。

研究のために糖度など消費に関わるメロンの形質を調査していますが、その試料の数は数百個とこれまでに扱ったことが無い数であるため驚きを感じることができます。また、自分で得たデータが研究成果に直接つながるため、大きな達成感を得ることができます。調査において用いたメロンを食べることによって糖度という象徴的な数値を実感することができるのもこの研究室の魅力です。学会において研究成果を発表する機会もあり、自分の研究について意見をいただけたことや、他大学の学生の研究内容を聞けたことも貴重な経験でした。

*PCR:Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字を取った用語で、核酸の一種であるDNAの特定の領域を増幅させる技術。

撮影の思い出

植物遺伝育種学研究室では、新たな品種を作り出す際に役立つ、形質に関わる遺伝子を特定するための研究を行っています。今回は、メロンの甘さに関連する遺伝子をDNAレベルで調査するため、メロンの果実形質を測定する実験の様子を取材しました。

最初は、交配日、収穫日、調査日の記録からスタートします!これから調査するメロンの基本情報ですね。

基本情報の記録
メロンの基本情報を記録していく

次に、果実の重さや大きさ、色を計測したり、果実を切断し、外観と内部の様子を写真に記録、果肉厚の計測も行います。

計測と記録
「計測」と「記録」で作業を分担
厚さ計測
果肉の厚さも測ります

また、果肉の色の記録や糖度の測定を行い、調査データを蓄積していきます。実際にメロンを食べてみることもあるそう!実験の様子、データの活用方法については動画でご覧ください!

色を記録
果肉の色も確認して記録
糖度を計測
糖度を計測

動画後半では、研究室に来たきっかけや、研究室の魅力について語っていただきました。
先輩たちは、どのように研究分野を決めたのでしょう?研究室を決めたタイミングやきっかけ、研究室の魅力など、動画で詳しくご紹介しています!

撮影の合間
撮影の合間

田中先生は、植物遺伝育種学研究室を「多様性を感じてもらえる研究室」と語ります。
一体どういうことなのでしょうか?ぜひ動画をご覧ください!

記念撮影
メロンポーズでパチリ!

農業が盛んなこの地域には、研究対象にできる植物がまだまだたくさんあります。フィールドがすぐそばにある弘前大学だからこそ、実際の作物を題材に、本物にふれる研究ができるのが大きな魅力です。
ぜひ、研究室に来て、遺伝子レベルから植物にアプローチする楽しさを一緒に学んでみませんか?

植物遺伝育種学研究室(田中 克典 准教授)をもっと詳しく知りたい人へ

■弘前大学研究者総覧ページ 田中 克典 准教授
https://hue2.jm.hirosaki-u.ac.jp/html/200000320_ja.html

■弘前大学農学生命科学部 教員紹介 食料資源学科 食料バイオテクノロジーコース/田中 克典 准教授
https://nature.hirosaki-u.ac.jp/research/tanaka-katsunori/