2021(令和3)年5月に弘前大学附属図書館に「アカデミック・コモンズ」が誕生しました。
コンセプトは「知の交錯する場所」。
実はオープニングセレモニーがコロナ禍により中止、ひっそりオープンした場所なので、もしかするとまだ存在を知らない弘大生もいるかも…?!

今回は図書館に新しい機能を備えた「アカデミック・コモンズ」をご案内!
活用してほしいあれこれをご紹介していきます!

いざ、アカデミック・コモンズへ

弘前大学附属図書館の正面入り口から入ってまっすぐ進んだ場所にあるのが「アカデミック・コモンズ」。以前は事務用の書庫で、図書館利用者は入場できないスペースでした。

弘前大学附属図書館

入ってみると入口の近くに学生さんが座っていますね。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

こちらに気づいてくれました!

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

図書館サポーターの戸田凜多朗さん(人文社会科学部3年)にお話を伺ってみます。

―こんにちは!図書館サポーターって何をしているんですか?

図書館を利用する方のサポートをしています。本の探し方やレポートの書き方のアドバイスをしたり、おすすめの本の紹介をしたり。リーディング・ルームに図書館サポーターの担当棚があるので、それぞれでテーマを決めて選書、ポップを制作するのも業務のひとつです。
図書館の利用の仕方を、学生が主体になって考える業務だと思っています。

―今までどんな相談がありましたか?

館内を巡回していて、本の探し方を教えてほしいと相談されたことがありました。
会話のきっかけになればと思って、「今日の一曲」「今日の名言」を書いてみたり、おすすめ本をデスクに置いたりもしているので、それを見て「これすきなんですか?」と話しかけてくれる人もいます。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
この日の「今日の一曲」とおすすめ本
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
戸田さんが作ったポップ。ファッションの
楽しみ方が広がるおすすめの本「ブランドの世紀」

―図書館を利用するみなさんへメッセージをお願いします。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
戸田さん

ちょっとまだ話しかけにくいのかなっていう感じがあるので、気軽に話しかけてほしいです。図書館サポーターの学生は、本が好きだったり、図書館の魅力をそれなりに知っているからこそ応募したんだと思います。なので、おすすめの本を聞いてもらったり、看板に書いてあること以外の話題でも、話しかけてもらえたらうれしいです。

図書館サポーターは月曜日から金曜日の10:00~12:00、14:00~16:00にデスクにいて、図書館を訪れた人をサポートしてくれます。館内を巡回しているときもあります。ベージュのエプロンが目印ですので、ぜひ話しかけてみてください。

活用方法はさまざま!プレゼンテーション・スタジオ

図書館サポーターデスクの後ろ側、ガラス張りの部屋が「プレゼンテーション・スタジオ」です。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

高性能の電子黒板や貸し出しのビデオカメラなどを使って、オンライン授業の教材づくりやサークル紹介動画の撮影もできます。

前後の壁面は全面ホワイトボード。
天井の一番上からひたすら数式を書いて議論している学生グループもいたとか…!

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

電子黒板は黒板としての通常の使い方のほか、バスケットのコートや野球のグラウンドなどのテンプレートも入っているので、部活やサークルでの作戦会議にも使えます。五線譜、世界地図のテンプレートを使って課題に取り組むこともできそうです。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ集
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

広角のカメラを取り付けているので、プレゼンテーション・スタジオとどこかをつないで話し合いをすることもできますよ。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

入口正面にはスクリーンがついています。
スクリーンに何かを映していると、通りすがりの人にも見える位置。
まさにそんな「ふらっと立ち寄ったときに偶然見た」みたいな“出会い”(セレンディピティ)がアカデミック・コモンズのコンセプト。「図書館でちょっと見かけて気になって…」なんて、ここから新しい何かが始まるかもしれませんよ。

おしゃれな空間で読書も進む。リーディング・ルーム

となりの部屋は「リーディング・ルーム」。ゆったりとしたソファ、個性的なチェアが置いてあって、リラックスしながらの読書に最適です。リラックスしすぎて眠ってしまっている学生の目撃情報も…(笑)

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

両側の書架には、弘前大学附属図書館でも特に人気のビジネス関連書籍や話題の小説・文芸書が配架されています。
「SDGs」や「新型コロナウイルス感染症」をはじめ、今の社会のことがわかる様々なテーマの本が沢山あり、どんな本があるか、ざっと棚を見るだけでも知的好奇心が刺激されます。

小説のコーナーは、学生の「小説がもっと読みたい」という声を受け、リーディング・ルームができてから初めて作ったコーナー。名作や話題の本が並んでいます。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ集
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

入口側の棚は図書館サポーターの学生がプロデュース!自分たちでテーマを決めて、大学の蔵書から本を集め、ポップを付けて展示しています。先ほどお話を聞かせてくれた戸田さんのコーナーは「変革」がテーマ。借りられている本も多いです。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ集
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

国際的な雰囲気を感じる。グローバル・スクエア

アカデミック・コモンズにいると何やら英語のニュースが聞こえてきます。
音がするほうに進んでいくと、開けた広い空間が。こちらが「グローバル・スクエア」です。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

グローバル・スクエアではBBCワールドニュースが常時放映されています。
弘前大学附属図書館で所蔵しているドキュメンタリーや映画を流すことも。誰でも自由に出入りすることができる場所なので、ふらりと訪れたときに、たまたま放映されていたものが気になったり、新たな出会いがあるかも…?!

アカデミック・コモンズを、会話がしやすい空間にするために、あえて音が出る映像を流している、という意図もあるそうです。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ集
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

壁面はホワイトボード、いろいろな形の椅子がおいてあり、自由に動かして使うことができます。
オープン当初、椅子を整然と並べていたところ、入りにくい雰囲気だったのか座っている人が少なかったので、あえてごちゃごちゃっとおいてみることにしたそうです。ホワイトボードの存在も気づかれにくかったため、使っていいんだよ、と伝えるために、図書館職員や図書館サポーターの学生さんで、どの椅子が好きかの投票企画をやってみたり。そのうちに最近はグループワークなどをするスペースとして賑わってきました。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ集
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

シアタースペースの反対側には壁面書架。英語学習に役立つ多読本は紙媒体と、QRコードを読み込んでアクセスする電子ブック「Maruzen eBook Library センゲージ・ラーニング・シリーズ」が。CD付きの書籍やDVDも配架されています。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ集

DVDの近くには関連書籍が配架されているので、映画を観て、実際に使われているセリフも読んでみようかな、とか、ドキュメンタリーで扱われていたテーマについて書籍でもっと研究してみようかな、という勉強の仕方ができます。ここにあるDVDはすべて借りられるので、ぜひ活用してください。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

円形の本棚には「the japan times alpha」(英語学習用の英字新聞)があります。「the japan times」はまだ難しいかなという人も、英語で時事ニュースを読むことに慣れることができますよ。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

もちろん、会話OKな場所なので、声に出して発音しながら勉強することもできますよ。

ほっと一息。リフレッシュ・スペース

勉強に疲れたな、というときには「リフレッシュ・スペース」へ!
図書館内で唯一飲食可能なスペースです。(飲み物が可能な場所は他にもあります。)

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

カフェにいる雰囲気で利用することができ、オープン当初から人気の場所です。
壁面には弘前大学の前身校の一つである旧制官立弘前高等学校の建物の写真や、太宰治の入学時の写真が…。しみじみと思いを馳せてしまいますね。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

現在、オープン記念に弘大カフェ(成田専蔵珈琲店)のコーヒーを無料で提供しています。
とってもこの空間に馴染んでいるカップ&ソーサー。教育学部に在籍していた学生に制作してもらったものなんです!

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

カップ&ソーサーの制作者、太田優さんにコメントをいただきました!

2021(令和3)年3月弘前大学教育学部卒業 太田優さん

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

私は在学中、陶芸を中心に作品制作をしていました。そしてご縁があり、カップの制作を依頼いただきました。
大学時代、作品制作をしていた時に使用していた色の中から、特にリフレッシュ・スペースに馴染みそうな色を選び、ゆっくりとした時間を表現するため、柔らかな曲線、シルエットになるような形を採用しました。
リフレッシュ・スペースを利用される方々にとって、忙しい大学生活の中で、ほっと一息つけるような時間になってほしいと思います

この空間のために作られたものだと思うと感慨もひとしおですね。

実はかなり衝撃的だった?!西側入口の開通

リニューアルを機に、教育学部側にも図書館入口ができました。
実はこのことがけっこう話題になったそうです。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

確かにこちら側からも出入りできるのは、普段使う身としてとても便利です。
これも従来からの学生さんの要望を叶えた結果とのこと。

りんごの模様も弘前らしくてかわいいですね。

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ集
弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

新たな知を紡ぐ<場> アカデミック・コモンズ

弘前大学附属図書館アカデミック・コモンズ

ここまでアカデミック・コモンズを紹介してきましたが、いかがでしょうか?

まだまだ可能性を秘めた空間。みなさんに活用いただくことで、知が交錯し、きっとここから新しい何かが生まれていくことでしょう。

もし今回ご紹介した機能や設備で初めて知るものがあれば、ぜひ実際に使用してみてください!
実はこちらの原稿を編集している間に図書館サポーターが新しいことを始めていたり、新しいサービスが始まっていたり、この記事を公開したころにはまた何かが動いているかもしれません。
最新の状況は、ぜひ図書館に訪れて、自分の目でご確認ください。

後編では、このような空間ができた経緯、どのように活用していってほしいかなどなど、気になることを、リニューアルに携わった図書館職員のみなさんに伺いました。後日公開しますので、そちらもぜひ併せてご覧ください!

弘前大学附属図書館の情報はこちらから

弘前大学附属図書館ホームページ
弘前大学附属図書館報「豊泉」

※新型コロナウイルス感染症の状況により、学外の方の入場制限を行っている場合があります。
 入場の可否については事前に弘前大学附属図書館ホームページでご確認ください。