hiromaga ヒロマガ　弘前大学がもっとわかるウェブマガジン

私は消火の研究を行っています。消火は火災から命や大切なモノを守る減災手段として重要で、迅速かつきれいに火を消せる優れた消火法を開発したいと考えています。そのために使えそうなモノは何でも、ゴム風船やら、爆薬やらを研究に使っています。
研究室の学生は、みなお互い協力して、私が考えたヘンテコな消火アイデアと真剣に向き合って、地道にそして自主的に装置の作製や燃焼実験を行い立派な成果を上げています。これにはとても感謝しています。そんな学生の一部が、卒業後、防災メーカーのエンジニアや消防士として働いています。消火業界が大きくないので一緒に仕事をすることもあります。そんなときは彼らを誇りに思いますね、やっぱり。

自分がどんなことで社会に役立ちたいか考えておくことが重要だと思います。私の場合は、仮配属の前に起きた火災事件のニュースを見て、消火の研究をしてみたいと思いました。人に限らず、誰かにとって大切なものを火災から守ることができる研究ができて嬉しいです。もう一つ重要なのは、実験の仕方が自分の肌に合うかどうかです。人それぞれ集中できる姿勢が異なると思うんですが、私は座りっぱなしとか、動かないことが苦痛で（笑）。いろいろな風船を作ったり、手を動かして実験することが自分に合っていて楽しいです。
このように、研究室選びには情報収集が必須！話しやすい先生や先輩に研究室についてどんどん聞いてみてくださいね！

研究室選びは自分の興味が赴くままに選ぶのが一番だと思います。実際、私も「消火の研究って初めて聞くし、なんか面白そうだなぁ」という理由で志望しました。それでも今は、火災が起こったときに人の命を救える研究に誇りを持っています。そして重要なことがもう一つ。自分が多くの時間を費やすことになる場所の情報収集です。コアタイム*の有無、先生の怖さとか（笑）。もっといろいろ！夜型の人がコアタイムのある研究室に入るのはいくら研究が楽しくてもストレスになります。この２点を最低限抑えたら、きっと自分が満足いく研究室選びになると思います。みなさんが納得のいく研究室選びになりますように！！読んでくださりありがとうございました。

*コアタイム…研究室に必ずいなければいけない時間帯。研究の性質や教員の方針などで設けられている研究室もある。なお、鳥飼研究室にはコアタイムは無い。

私の研究室生活の楽しみは、仲間と一緒に研究を進めることです。研究室に入る前は、一人で黙々と研究をして、あまり他の研究室メンバーと話さないイメージでした。人見知りなので、それでも構わないと思っていたのですが、やはり一人で研究しているとなかなか進まないこともあって困ります。実際に、本やネットで調べてもわからないことがあったとき、鳥飼先生や先輩が快く教えてくださいました。人見知りで話しかけるのが苦手な私も徐々に話せるようになり、研究の合間に雑談するのも最近の楽しみになりつつあります。研究生活は残り一年と少ししかありませんが、最後までいろんなことに挑戦してみたいです。

研究とは関係ないプライベートのくだらない話に付き合っていただいたり、実験のやり方、解析の仕方の研究に関わる話をつきっきりで教えていただいたりなど親身に相談にのってくれる先輩方が多く、楽しい研究生活を送ることができています。
わからないところがあり先生に質問すると図やグラフを用いてわかりやすく説明してくださり、進捗に詰まっているとヒントを与えてもらったりなど、先輩方だけではなく先生にも支えてもらっています。