弘前大学には5学部8研究科の多種多様な研究室があります。

「研究室探訪」シリーズでは、個性豊かな研究室をご紹介!

どんな先生がいて、どんな研究・教育が行われているのか、
先生と研究室に所属する弘大生に教えてもらいましょう!

第5回は、医学部 心理支援科学科 老年臨床心理学研究室です。

医学部 心理支援科学科 老年臨床心理学研究室(大庭輝准教授)

弘前大学医学部心理支援科学科_大庭研究室
大庭先生

老年臨床心理学研究室では、認知症高齢者の心理学的理解とその支援、介護者の生活の質や一般市民の認知症に関する認識、高齢者施設職員のメンタルヘルス及び継続学習に関する研究など、老いや関連する問題について臨床心理学をはじめ福祉心理学、健康心理学、神経心理学、産業・組織心理学など多様な視点から研究を行っています。
研究室の学生は、老年臨床心理学に関する書籍や論文を講読し領域への理解を深めると共に、自らの関心のあるテーマを設定して卒業研究を行います。日本は65歳以上の人口割合が世界一高い超高齢社会です。その中で心理学がどのような貢献ができるかということに関心を持つ学生をお待ちしています。

医学部心理支援科学科ってこんなところ!

弘前大学医学部心理支援科学科_大庭研究室
学部2年
金澤さん

この学科には多岐にわたる心理学を網羅するためにいろいろな講義があります。例えば、私が個人的に好きな脳神経系に直接関連した講義だけでも知覚心理学、神経心理学、発達心理学、人体形態学、etc.…と多様です。また、先生方も精神科医から、医学部出身に限らない心理学を専門とする教員、公認心理師の資格を持つ方など幅広く、将来の目標に合わせた学修ができるでしょう。何より、学生に対し先生の数がとても多いので、何をやるにも十分なサポートが受けられます。
次に、心理支援科学科に進学を考えている人にアドバイスです。私はここで勉強する中で、関心や感受性を多方面に向けることの重要性を感じました。さまざまなことに興味を持ち、豊富な経験を得ていくことは、自分と他人について考える大きな助けになるはずです。とりあえず、法と良識に反しないなら何でもやってみましょう!

弘前大学医学部心理支援科学科_大庭研究室
学部2年
雪田さん

心理支援科学科は、学生数が少なく、和気あいあいとした温かな雰囲気のなか、目標に向かって切磋琢磨できる環境だと感じています。
例えば、臨床心理学演習の授業では、学生が模擬的に心理面接を行います。頭の中であれこれ考えながら相手の話を聴き、それを言葉にするのは大変難しく感じましたが、先生や学生からのアドバイスによって、目指すべき到達点がより具体的になりました。心理学統計法の授業では、先生に丁寧にご指導いただいたり学生同士で教え合ったりして、数学が大の苦手な私でも、自力で統計分析ができるようになりました。
このように、疑問があるときや行き詰まったとき、すぐに仲間や先生を頼りにできるというのも、心理支援科学科の魅力なのではないかと思います。

撮影の思い出

医学部心理支援科学科は2020(令和2)年に設置されたばかり。
現在は今回リポーターを務めてくれた金澤さん・雪田さんたち2年生が最高学年です。

弘前大学医学部心理支援科学科
1学年の定員は10名なので、必修の科目で必ず全員が会うことになり、仲がいいとのこと。
医学部にある学科ならではの、医療系の科目が受講できることも特徴。講義で一緒になったり、医学部の部活・サークルに所属したりすることで、医学科・保健学科の友人もできるそうです。

弘前大学医学部医学科
弘前大学医学部医学科

撮影時には学科長の栗林理人先生からお菓子の差し入れもあり、大庭先生からもお菓子やりんごジュースがふるまわれました。さすが人の心に寄り添う学問を研究しているみなさんといいますか、心遣いを感じます…!

弘前大学医学部医学科
弘前大学医学部医学科

研究室配属は3年次からなので、金澤さん・雪田さんはまさにこれから。
動画のなかでは大庭先生の専門的な研究内容についても教えてもらっています。

弘前大学医学部心理支援科学科

自分たちが第1期生で何もかも初めて、という状況はかなりレア。
2人はこれからどんな研究生活を送っていくことになるのでしょうか?また改めて聞いてみたいですね。

撮影は以上で終了です。お疲れさまでした!

弘前大学医学部心理支援科学科

老年臨床心理学研究室(大庭輝准教授)をもっと詳しく知りたい人へ

■弘前大学医学部保健学科・大学院保健学研究科教員紹介ページ
 https://www.hs.hirosaki-u.ac.jp/web/daigakuin/teacher_detail04.html?id=167

■resarchmap(大庭先生紹介ページ)
 https://researchmap.jp/h-oba

■【専門家インタビュー】日本人の認知症に対する意識や態度の啓蒙について(健達ねっと)
 https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/interview/11746