弘前大学には5学部8大学院研究科の多種多様な研究室があります。
「研究室探訪」シリーズでは、個性豊かな研究室をご紹介!
どんな先生がいて、どんな研究・教育が行われているのか、
先生と研究室に所属する弘大生に教えてもらいましょう!
第9回は教育学部 技術教育講座 木材加工研究室です。
教育学部 技術教育講座 木材加工研究室(廣瀬孝准教授)
先生から研究室の紹介
木材加工研究室では、成形、圧密化、乾燥、紙化、活性炭化等の木材加工技術を活用し、りんご剪定枝やスギ間伐材等の価値を高めるための研究を行っています。また、これらの研究は地域の皆様と共同で推し進め、産業振興に貢献することを目標としています。
木材加工研究室で新たな知見の獲得や製品化等を目指し、一緒に研究しませんか?
研究室選びのポイント!
教育学部に入ってそのまま教員になった場合、学校以外の社会をほとんど経験しないということが多いです。しかし、この研究室では様々な企業や団体とプロジェクトを進めていくことにより、多くの経験を積むことができます。様々な視点から物事を捉え、柔軟な考え方をするための助けになるかと思いますし、大きな魅力だと感じています。
レーザー彫刻機や3Ⅾプリンターなども使用することができ、比較的新しい技術に触れることもできます。技術の教員を目指す方にとって、とても良い環境だと思います。
「何を学ぼうか迷っている」方も大丈夫。楽しく、時には気持ちを引き締めて、私たちと一緒に研究してみませんか?
技術教育のサブコースに限った話になりますが、このサブコースでは2年の前期までに自分がどのゼミに入るかを決める必要があります。各ゼミの先生に話を聞き、最終的に少しでも興味を持つことができたゼミに入るのが自分のためになるのではないかと思います。
ゼミに入る前は、「教育学部に進学したのに、なぜ教育に関係のないことに時間を使う必要があるのか」と私は考えていました。しかしゼミに入り、日常生活では触れることができないCNCルーターやレーザー彫刻機等に触れ、それらの使い方を知り自分の知識として吸収することでができ、大変有意義な時間を過ごせていると感じています。
最後に、どのゼミにも興味がないという方もいるかと思いますが、自分が得意だった教科のゼミに入れば何かしら興味が湧いてくると思います。有意義な研究ライフを。
撮影の思い出
教育学部の学校教育教員養成課程 初等中等教育専攻では2年生から選択したサブコースで卒業研究を行います。
今回ご紹介する木材加工研究室は「技術教育」のサブコースの研究室。
学校の先生といえば黒板の前で教壇に立つ姿をイメージしますが、こちらでは技術の先生を目指す弘大生が日々研究を行っています。
今回リポーターを務めた二人。
左から学部3年生の山岸さん、同じく学部3年の東さん。
こちらが木材加工実習室。天井が高く、木材やそれを加工する機械がたくさん。木の香りやぬくもりを感じます。
学校の技術室を思い出す空間ですね。
早速普段どんな研究をしているのか紹介していただきました。
技術の教員を目指している弘大生がどんなことをしているのか…進学を考えている高校生の方は気になるのでは!?
詳細は動画をご覧ください!
ほかにもコンピューターで制御する電動工具や、大きな丸鋸盤など、専門的な工具を日常的に使っています。
研究に用いられている和紙や炭は、りんごやさくらの剪定枝、高速道路の整備時に排出される間伐材などの未利用素材から作られています。
弘前といえばやっぱり、りんごとさくらですよね。地域ならではの素材をテーマに研究できるのはとても魅力的ではないでしょうか。
廣瀬先生は和紙作りに取り組む「りんご/さくら和紙研究会」の代表でもあります。
和紙の他にもりんごの木をつかったPCケースをご紹介!
学部4年の八島さんが地元の製作所と共同で開発を進めています。
いつかりんごのマークの企業から声がかかるかも…!?
動画では研究室を選んでよかったポイントや、木材を扱うことの魅力などがユーモアを交えて語られています!
ぜひご覧ください。
撮影は以上です。お疲れさまでした。
ひとつとして同じ素材を扱うことのない木材加工研究室。
ここで得られる経験も、きっとオンリーワンのはず!
木材加工研究室(廣瀬孝准教授)をもっと詳しく知りたい人へ
■弘前大学研究者総覧ページ 廣瀬孝准教授
https://hue2.jm.hirosaki-u.ac.jp/html/200000775_ja.html
■弘前大学がもっとわかる ウェブマガジン『HIROMAGA(ヒロマガ)』の特集記事はこちら!
未利用資源に新たな価値を!りんご・さくら剪定枝で和紙づくり
■りんごの剪定枝から作られた和紙が「弘高ねぷた」の一部に使われました
未利用資源であるりんご剪定枝和紙が「弘高ねぷた」で活用されました
■りんご/さくらの剪定枝から作られた和紙を使用した「扇ねぷた」のミニチュアペーパークラフトが青森―羽田(東京)線の日本航空(JAL)の航空機に展示されました
日本航空(JAL)の航空機にりんご/さくら和紙を使用した「扇ねぷた」のミニチュアペーパークラフトが展示されます
■動画にも映っています!八島さんが不要家具を見事な腕前で再利用!
弘前大学学生寮改修で不要になった家具を再利用
■八戸冬季国体の表彰状に!
八戸冬季国体の表彰状に「りんご剪定枝和紙」が使用されます
■りんご/さくら和紙研究会 Facebook
https://www.facebook.com/ringosakurawashi/