弘前市は豪雪地帯に指定されており、冬の生活は雪とともにあります。雪の少ない地域に住む方は、初めての雪国の暮らしに戸惑うことも多いかもしれませんが、雪国ならではの楽しみ方が大いに存在しています。
今回は、弘前の冬の魅力・冬の生活についてご紹介します。
弘前大学イメージムービー「学ぶ街は、暮らす街でもある。」
夢幻の雪景色 弘前の冬のイベント
冬の弘前も、見どころが満載。雪を活かしたイベントも多く開催されています。そのひとつが弘前公園で行われる「弘前城雪燈籠まつり」。毎年2月中旬に開催され、約200基の様々な雪像と雪の燈籠が並び、夜はライトアップが行われ幻想的な世界をお楽しみいただけます。同じく弘前公園では、枝に積もる雪を桜の花にみたてた「冬に咲くさくらライトアップ」も近年人気となっています。そのほかにも市内の洋館などをライトアップし、冬の弘前に彩りを加えています。
青森県重宝 日本聖公会弘前昇天教会教会堂
日本聖公会弘前昇天教会教会堂は、イギリス積の赤煉瓦が印象的で、弘前の中心市街地にあります。特徴的な鐘塔のあるレンガの建物で、内部は和洋折衷の造りで、厳かな雰囲気がありながら、どこかなつかしさを感じさせます。ライトアップされたその姿は、まるで月の光に照らされてるよう。1993年に青森県重宝に指定されています。
弘南鉄道 冬のイルミネーション
弘南鉄道弘南線(こうなんせん)通称「田んぼ鉄道」では、電車内を雪の結晶の形をしたイルミネーションで彩る「弘南鉄道弘南線 ウインターイルミネーション列車」の運行を行っています。また、弘南鉄道平賀駅前広場や中央公園では約10万球のLEDライトと7色の鮮やかな台湾提灯で彩られる「ひらかわイルミネーションプロムナード(平川市)」も行われています。イルミネーションの明かりだけで運行するその姿はまさに夢幻列車の装い。
また、弘南鉄道大鰐線(おおわにせん)は「りんご畑鉄道」の愛称で親しまれ、弘前大学文京町キャンパスの最寄り駅にもなっています。
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白銀の世界を満喫!弘前の冬のアクティビティ
弘前では雪国ならではの冬のアクティビティを楽しむことができます。
スキーやスノーボードといったウィンタースポーツはもちろんのこと、冬の自然を満喫するなら、雪上でのスノートレッキングもおすすめです。
自然豊かな弘前市周辺には、岩木山や世界遺産白神山地など美しい山々や渓流が広がっています。森の中や山々を歩きながら、静寂な雪景色を楽しんでみては。
弘前大学山岳部
弘前大学山岳部では週末などの休みを利用して主に東北地方の山を中心に活動しています。長期休みには日本全国の山に合宿に出かけることも。部会で話し合う山行計画から自分の行きたい山行に自由に参加するスタイルで活動しています。
弘前大学競技スキー部
スキー場が近く、練習環境がしっかりと整っていることもあり、弘前大学競技スキー部も活動しています。スキー経験者から未経験者まで、どんな方でも入部いただけます。
身体があたたまる冬のグルメ・津軽の郷土料理
雪国の弘前だからこそ、寒い冬にオススメしたい身体があたたまるグルメをご紹介します。
太宰治も愛した郷土の味「貝焼き味噌」
まずは青森県の郷土料理「貝焼き味噌」。津軽地方では「貝焼き味噌」、下北地方では「みそ貝焼き」と呼ばれています。大きなホタテの貝殻を鍋代わりに、だし汁で味噌を溶き、ホタテ、長ネギなどを入れ、卵でとじた青森ではとても馴染み深い料理です。
令和3年度のひろだい学生めしレシピコンテストにて、貝焼き味噌からヒントを得た「貝焼き味噌風玉子丼」は最優秀賞を受賞しました。
からだのど真ん中から温まる 津軽地方の郷土料理「けの汁」
次に紹介するのが津軽地方の郷土料理「けの汁」。細かく刻んだダイコンなどの根菜類や山菜、凍豆腐、油揚げを煮込み、味噌や醤油で味付けした汁ものです。主に冬に作られる「けの汁」は、作り置きができる保存食として地元の人々に親しまれ、具だくさんで体が温まる一品。弘前大学の学生食堂でもたびたび提供されています。
雪とともに暮らすということ
弘前の冬の魅力についてご紹介してきましたが、気になるのは冬の生活なのではないでしょうか。
雪国で暮らすにあたってかかせないのが雪かき。雪が降ると、道路や歩道が雪で埋まってしまうため、毎日のように雪かきが必要になります。雪かきは体力を使う作業ですが、地元の人々との交流や地域の一員としての責任感を育む機会でもあります。弘前大学では、大学周辺の交差点や小学校付近などの除雪ボランティアを毎年実施しています。
弘前の冬の生活は、防寒対策も大切です。
弘前の冬は寒さが厳しいため、厚手のコートやダウンジャケット、手袋、帽子、マフラーなどの防寒具は必須。雪に慣れていない方は、雪道の歩き方も注意が必要です。雪が積もった歩道や道路はとても滑りやすくなっています。歩く際には、歩道の雪が固まっている部分や、凍結している箇所に注意しながら進むようにしましょう。また、滑り止めのついた靴やブーツを履くこともおすすめです。慣れるまではゆっくりと歩き、安全を確保しましょう。
室内ではこたつや石油ストーブなど暖房器具を活用して快適な温度を保ちましょう。
「学ぶ街は、暮らす街でもある。」
いかがでしたか?
今回は、弘前の冬の魅力をご紹介いたしました。少しでも弘前での冬の生活をイメージいただけましたでしょうか?
弘前の冬の生活は、雪や厳しい寒さに慣れていないと最初は大変かもしれませんが、これまで紹介してきたような雪国ならではの楽しみがたくさんあります。
そして、長い冬を越えた先には春が待っています。
弘前市の弘前公園は桜の名所として知られ、春には約2600本の桜が咲き誇ります。
季節の移り変わりの美しさを感じながら、弘前での大学生活を満喫してみてください。